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最終戦かかる原英莉花はロケットスタートも… 落差激しい後半に「なにやっちゃってんの」

<大王製紙エリエールレディス 初日◇17日◇エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県)◇6575ヤード・パー71>

「本当にもったいない。何やっちゃってんの、という感じ」。原英莉花は前半9ホールで5バーディを奪いながらも、後半はボギーとダボが1つずつというゴルフにため息をついた。

インから出た原は10番からいきなり4連続バーディのロケットスタート。さらに15番でも伸ばして17番パー5を迎えたが、昨年優勝を決めるイーグルを奪ったホールで潮目が変わった。

「あそこで流れを切りました。あのあたりからアライメントが左にずれてきた」とティショットを左に曲げてバーディすら奪えずパーとすると、後半は「ティショットから左、左という感じで…」とスコアメイクに四苦八苦。「強くいこうと思った」というヒョウ柄のウェアも実らず、2アンダーフィニッシュでのホールアウト時点では20位台と、出だしからすれば悔しい結果に終わった。

原は今季未勝利でメルセデス・ランキングは33位。出場を目指す最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」に、この日、渋野日向子、笹生優花もエントリーしたため、出場枠はさらに減少した。現在の順位は当落線上、自身よりメルセデス・ランキングが下の福田真未が上位にいることを考えても、このままの順位では出場権は厳しい状況と言わざるを得ない。

「ここで終わりたくない」。2020年に制したメジャーの舞台へ。「ここは気を抜くと難しいコースだと思っている。あしたは絶対攻撃的にいかないとダメ」。そう言って獣のように目をギラつかせた。(文・秋田義和)

<ゴルフ情報ALBA.Net>