滋賀での米国・国内女子ツアーを終え、米女子ツアーはフロリダ州に、国内女子ツアーは千葉にそれぞれ舞台を移す。国内男子ツアーは“タイガー”がプロ転向2戦目、米国男子ツアーでは松山英樹が3試合ぶりに出場する。今週のツアーを一挙おさらい。
■国内女子「伊藤園レディス」(11〜13日、千葉県・グレートアイランド倶楽部、賞金総額1億円)
日本で唯一行われる米国女子ツアーを終え、いよいよ残りは3戦。今週は千葉県のグレートアイランド倶楽部で「伊藤園レディス」が行われる。昨年大会は稲見萌寧が9打差をつける圧勝、宮里藍に続く史上2番目の若さでツアー通算10勝目を飾った。
そしてシード争い、女王争いは佳境に入る。今大会で山下美夢有が優勝し、西郷真央が単独4位以下であれば、山下のメルセデス・ランキング1位が確定。2戦を残して“年間最優秀選手”すなわち“年間女王”のタイトルを手にする可能性がある。
JGAナショナルチームの一員としてアジア女子アマNo.1決定戦に出場していた馬場咲希(代々木高2年)もタイからの連戦に臨む。今季最後の関東戦で、どんなドラマが生まれるか。
■国内男子「三井住友VISA太平洋マスターズ」(10〜13日、静岡県・太平洋クラブ 御殿場コース、賞金総額2億円)
今シーズンも残すは4戦。今週は富士の麓で行われる「三井住友VISA太平洋マスターズ」で、“50周年”の記念大会。ギャラリーも全日入場無料で観戦することができる。
10月31日にプロ転向を表明したばかりの蝉川泰果(せみかわ・たいが)は今大会がプロ2戦目。初戦は28位タイに終わり悔しさをにじませたが、松山英樹に並ぶ最速Vをねらう。予選ラウンドは同じく今年プロ転向した中島啓太、今季1勝の星野陸也との組み合わせで“ルーキー対決”にも注目。
前年覇者で大会2勝を挙げている谷原秀人は「日本オープン」以来3戦ぶりの出場。同じく10、12年と過去2勝の石川遼も参戦し、今季初優勝を目指す。
■米国女子「ペリカン女子選手権」(10〜13日、米フロリダ州・ペリカンGC、賞金総額200万ドル=約2億9000万円)
アジアツアーを終えた米国女子ツアーは、米国本土に戻り今シーズンは残り2戦。今週は「ペリカン女子選手権」が開催される。
日本勢は古江彩佳、笹生優花が日本戦からの連戦に臨む。畑岡奈紗と渋野日向子は出場せず、上原彩子がウェイティングでエントリーしている。
次週はポイントランキング上位者のみが出場できる最終戦「CMEグループ・ツアー選手権」ともあり、古江、笹生は同じフロリダで弾みをつけたいところ。
■米国男子「ケイデンス・バンク ヒューストン・オープン」(10〜13日、米テキサス州・メモリアル パークGC、賞金総額840万ドル=約12億3500万円)
松山英樹が10月「ザ・CJカップinサウスカロライナ」以来、3試合ぶりに参戦。前戦では最終日に左手首を押さえてうずくまるシーンも見られるなど体調面にも不安を残したが、休息を挟み、予定通りに今大会にエントリーした。
2022-23年シーズンはここまで3試合に出場し、25位タイ、40位タイ、34位タイとトップ10入りを飾ることができていない。今大会では優勝候補15人には選出されなかったが、下馬評を覆すプレーに期待したい。
スコッティ・シェフラー(米国)は地元大会で世界ランキング1位奪還をねらう。
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