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女王レース独走チャンスも…意識は「特になし」 山下美夢有は2位で週末へ

<TOTOジャパンクラシック 2日目◇4日◇瀬田ゴルフコース北コース(滋賀県)◇6616ヤード・パー72>

現在、年間女王がかかるポイントレースで1位を快走する山下美夢有が、初日の「67」に続き、2日目も「68」を記録。トータルスコアを9アンダーまで伸ばし、首位の上田桃子と1打差の2位タイに浮上した。

序盤はパーを並べる展開だったが、7番パー4で10メートルを沈めると流れが変わった。後半は10番の30センチ、13番の2メートル、16番の1メートルとショットでチャンスを作ると、それをバーディにつなげる。8番と15番の両パー3ではピンチを迎えたが、ともに3メートルのパーパットを沈め切り抜けた。4つのバーディに加えボギーなしの展開で、効果的にスコアを伸ばしていった。

「2日目もアンダーパーで回ってスコアを伸ばせたので、いい位置で、3、4日目を迎えられる」と、この好位置に手応えも感じている。米国ツアーの公式戦を戦っているが、「(同じ組が)古江さんと永井さんだったので、いつもの感じでした…(笑)」と、慣れた顔とのラウンドで雰囲気に違和感を覚えなかったことも功を奏した。滋賀県にほど近い兵庫県出身で、知り合いも見に来るフレンドリーな環境も背中を押してくれる。

今季メジャー1勝を含む3勝。年間女王を争うメルセデス・ランキングは2706.28ptで1位につける。2位の西郷真央は2201.12ptで、残り4試合でその差は約505pt。この4日間大会で勝つとさらに300ptが加算される。2日目を終え西郷は48位タイと苦しんでいるだけに、山下にとっては独走態勢をさらに固めるチャンスでもある。

それでも本人は、女王に近づくことへの意識は「特にないです」と平常心を貫く。まずは「地元の人が来てくれて元気をもらえました。関西で優勝できたらもちろんいいけど、残り2日あるので目の前の一打をどう攻めていくかを考えながら」と、ここでどんな結果を残すことができるか、に集中していく。

<ゴルフ情報ALBA.Net>