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コリン・モリカワと中島啓太が超低弾道の“スティンガー”対決! ボールを低く抑えるコツは?

<ZOZOチャンピオンシップ 初日◇13日◇アコーディア・ゴルフ 習志野CC(日本・千葉県)◇7079ヤード・パー70>

「ZOZOチャンピオンシップ」の初日ラウンド後、毎年恒例となっているテーラーメイド主催の「ゴルフクリニック」が練習場で開催。2019年大会ではタイガー・ウッズ(米国)が練習のルーティンなどを語ったが、今年はメジャー2勝のコリン・モリカワ(米国)とプロになったばかりの中島啓太が登場し、アプローチ対決やスティンガー対決に火花を散らした。

最初は50ヤードのアプローチ対決。どちらが先にネットのなかに入れられるかを競ったが、5球ずつ打ってもどちらも入らず。負けず嫌いのプロの血が騒いだのか、進行を振り切って50ヤードのターゲットを真剣に狙い続ける2人。10球を超えてから、先にモリカワのボールが1バウンドでネットに入ると、ギャラリーから大きな拍手が起こった。

次は10ヤード。中島が先に外すのを見ると、モリカワはウェッジではなく、なんと手で直接投げてネットにイン。会場の笑いを取った。次にはウェッジでダイレクトにネットに入れると、「これで2-0だね、ケイタ」とニヤリ。お茶目な一面も見せる。

続いて、ウッズが得意とするショットのひとつ、地を這う超低弾道の“スティンガー”で対決。およそ20ヤード先に高さ2メートルのテープが設置され、その下を4番アイアンで低く通すショットに挑んだ。中島が1球目で成功させると、モリカワも負けじとスゴ技を見せる。2球目でテープに当てた中島に対し、モリカワは3球連続でテープの下を通して、5番アイアンに番手を替えても低く抑える技を見せると会場は大盛り上がり。中島も「ナイスショット」と感嘆するように見ていた。

アマチュアが憧れるスティンガーショットだが、低く抑えながら遠くに飛ばすにはどうしたらいいのかと質問が飛ぶと、「フォロースルーまで前傾角度を変えないことを意識している。インパクトしたあとに体が起き上がってしまうことがあると思うんだけど、なるべく低く抑える意識で上から叩き込むんだ」とモリカワは説明。確かにスイング写真を見ても分かる通り、フォロースルーまで頭の高さが低いまま微動だにしていない。

これを受けて中島は、「僕も上から打つのは変わらないんですけど、低く長くヘッドを走らせてフィニッシュも低い位置で終われるように意識しています」と回答。2人のフィニッシュを見比べると、中島のほうが低い位置で終わっている。同じスティンガーでも打ち方は少し異なるようだ。

予選落ちのない大会は、きょうを合わせて残り3日。中島はイーブン・29位タイから、モリカワは1オーバー・41位タイから2日目をスタートする。「週末にコリン選手と一緒にプレーできるように、優勝を争いを目指して頑張りたい」と、中島はアマチュア時代から目標選手のひとりと公言していたモリカワとともに、アンダーパーのラウンドを目指す。

<ゴルフ情報ALBA.Net>