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河本力の“初PGAツアー”は2オーバー 極度の緊張で「ここに自分がいない感じ」

<ZOZOチャンピオンシップ 初日◇13日◇アコーディア・ゴルフ 習志野CC(日本・千葉県)◇7079ヤード・パー70>

開幕前、「25歳までにPGAツアーを主戦場にしている選手になりたい」と宣言した22歳の河本力にとって初めての米ツアーは、5バーディ・3ボギー・2ダブルボギーの「72」。2オーバーは55位タイ発進となった。

「一日3アンダー」の目標を掲げてスタートした初日。一時は2アンダーで上位にいたが、後半の2つのパー3でダブルボギーが来て、最終ホールでもボギーを叩くなど終盤に失速した。「ティショットがすごく不安定で思ったところに行ってくれなくて、ティショットに苦しんだ一日だったかなと思います」と悔しい米ツアーデビューとなってしまった。

「普段の試合から緊張しているというのをいつも理解してやっているんですけど、その理解を越えてくるくらいの緊張」というスタートホールの10番は、ティショットを右の林へ。「出だしの2、3ホールは、ここに自分がいない感じ。出だしからトラブルだったので、それでなおさらそんな感じになっちゃったと思う」。

そのセカンドショットは右打ちで打つことができず、9番アイアンの左打ちで「残り160ヤードを100弱くらいまでもっていった」と左のラフまで運び、3打目を3メートルに寄せてパーセーブ。極度の緊張状態だったが「いい流れでスタートできたとは思っていました」と11番で20ヤードのアプローチを直接入れてバーディが先行。2アンダーで折り返した。

しかし、5番パー3では池に入れてダブルボギー。続く6番パー5をバーディとして1つ獲り返したが、7番パー3ではティショットを手前のバンカーに入れ、2打目で脱出には成功したが、3打目も難しいライのアプローチが残ってダブルボギーを叩いた。「一緒に回ったPGAの選手は8番アイアンを持っていて、それを見て9番アイアンを握ってしまった。それが実力不足。上手い下手とかではなく、状況判断ができるできないの話。僕にはそれができていなかった」と、バンカーに入れた一打を悔やむ。

「手応えが感じられるラウンドではなかった、まだ全部足りていないです」と言いながらも、「すぐにでもこっちに行きたい」と、米ツアーへの思いを強くした。不安定だったティショットについては「きっと修正できるはず。期待しています」。自分に言い聞かせるように、2日目以降の巻き返しを誓った。(文・下村耕平)

<ゴルフ情報ALBA.Net>