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東京五輪金メダリストが3差6位発進 親日家のシャウフェレは神頼みで大会初制覇を狙う!?

<ZOZOチャンピオンシップ 初日◇13日◇アコーディア・ゴルフ 習志野CC(日本・千葉県)◇7079ヤード・パー70>

世界ランキング6位の東京五輪金メダリストが、大会初制覇に向けて好スタートを切った。ザンダー・シャウフェレ(米国)は4バーディ・1ボギーの「67」で回り、首位と3打差の6位タイで滑り出した。大会前に“絵馬”に記した思いが通じるか…。

朝から雨模様で、途中は風雨が強まる時間帯もあるタフなコンディション。10番から出たシャウフェレはティショットが左右に曲がり、2打目をラフから打つ機会が多く、この日のフェアウェイキープ率は38.46%(13ホール中5回)と振るわなかったが、パーオン率は88.89%(18ホール中16回)と地力を発揮した。「天気が悪い日は自滅してしまうこともある。今日はもっと落とすと思ったが、全体的には満足している」とコンディションを考えると納得の一日となった。

悪天候の中でもこの日のギャラリー数は5813人。昨年覇者の松山英樹と同組だったため、シャウフェレへの声援も多く、力になった。「雨の日にこれだけのファンが集まったのは、うれしかった。ヒデキのおかげなのでありがたい」と松山への感謝を忘れない。

シャウフェレは祖父母が東京在住で、妻の母親が沖縄出身の日本人という親日家。「日本に来るのはいつも楽しみ。家族や多くの人がサポートしてくれるので、この上ない幸せを実感しているよ」。大会前には祖父母や親族30人ほどが集まって食事会を行ったという。

今大会のテーマは「日本」ということで、会場内には「祭りゾーン」が設けられて、「像造球飛神社(ZOZOたまとび神社)」も出現。ギャラリー向けに絵馬を奉納するスペースも作った。練習日にはシャウフェレも絵馬に初挑戦。「アメリカだと願い事は人に話さないものだけど…。今週の願い事はただ一つ、この大会で優勝することだ」と絵馬には「Win ZOZO Championship」と記した。東京五輪に続く日本での2つ目のタイトルに向けて、神様も味方につけるつもりだ。(文・小高拓)

<ゴルフ情報ALBA.Net>