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ドライバー名人・小祝さくらの“どっしり”スイングの秘訣 「インパクトの体重配分は5:5です」

飛んで曲がらないドライバーショットを武器に、ツアー7勝を挙げている小祝さくら。現在、ドライビングディスタンスの順位とフェアウェイキープ率の順位を合算したトータルドライビングでは9位につけている。どっしりと崩れないスイングの謎を、22日発売のゴルフ雑誌ALBA853号の特集で語っている。

「安定して飛ばすためには、下半身が暴れずに体重移動することが非常に大事です。私の場合は、アドレスで右足5:左足5で構えたら、トップで右足8:左足2、ダウンスイングで右足7:左足3、インパクトで右足5:左足5で打っています」

ダウンスイングからしっかり左に踏み込んで、『インパクトでは左足体重』というのが一般的なスイング理論だが、小祝がそれを行わないことには理由がある。「ダウンで一気に左足に乗せないのは、左ヒザが流れてスエーにつながるからです」。体重移動を過剰に意識すると、下半身が暴れて球が散らばってしまうというわけだ。

「ダウンスイングで右足に体重を残したままインパクトに向かうと、打つ際に右足で地面をしっかり蹴る体勢が作れます。また、右足に体重が残るように頭を右足の上にキープして振ります」。小祝のドライバースイングを真後ろから撮影した写真を見ても、右に体重を残して振っていることがわかる。

また、左右だけではなく前後の体重配分にも小祝は気を配っている。「カカト側に重心がかかるとヒザが深く曲がり、インパクトで上体が伸びやすくなります。アドレスはヒザを深く曲げずにスッと立つイメージ。母指球に重心を乗せたままスイングすれば、前傾角もキープしやすくなります」。

そして、ドローからフェードに持ち球を変えた小祝が意識しているのが、「体の回転を止めないこと」だという。「以前は左足で踏ん張って壁を作ることを意識していました。それだと腰の回転がロックされて手首が返りすぎてしまうことがあったんです。それで調子が悪いときは引っかけが止まりませんでした。いまは左のお尻を後方に向けるイメージで体を回し続けています。そのために左ツマ先は、インパクト以降は開いてもOKです」と話す。

確かに小祝のフォローを見ると、若干左ツマ先を開いている。左足を踏ん張ってスイングしていたら左足は回転しないだろう。昔はダメだと言われていた逃がしていくような動きが、最新ドライバーでは安定につながるのだ。

<ゴルフ情報ALBA.Net>