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こんなに曲がらないのは久しぶり!」河本結はリランキング正念場でも“ワクワク”

<ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン 事前情報◇22日◇利府ゴルフ倶楽部(宮城県)◇6491ヤード・パー72>

現時点でリランキング23位。出場人数が限られる秋の陣に向けて行われる今大会終了後の第2回リランキングで当落線上にいる河本結だが、表情は明るい。「リランキングに向けてワクワクしています」と正念場を前にしても、声高らかだ。

改めて整理すると、通年のシード権を持たない選手をメルセデス・ランキング上位順に並び替え、その順位に基づき出場優先順位を見直すのがこのリランキング。その時に調子の良い選手、結果を出してきた選手を試合に出場させるための制度だ。

今回のリランキングは残り6試合(出場基準が異なる日本女子オープン、TOTOジャパンクラシック、JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップは除く)に向けてのもの。その6試合のうち、3試合が最少となる出場人数96名。リランキング勢は、ここに滑り込むための順位にいる必要がある。

その順位を細かく見ていくと、96名のうち主催者推薦選手が16名。残りの80名のうち今季のシード選手は52名、今季優勝者が4名。産休制度など、そのほかの出場資格を考慮に入れるとリランキング20位以内に入っておけば確実といえるだろう。

だが、河本は現在23位。20位までは約27ポイントで3日間大会では単独16位相当(28ポイント)と決して楽な位置ではない。それでも気分が上がっているのは前週の予選落ち後に大きく変えるできごとがあったからだ。

「予選落ちしたあと、ある知り合いの方にアドバイスをいただいたらいいフェードが打てるようになりました。簡単に言えば手打ちだったのが体で打てるようになりました。元々良かったときは終わったあと体が疲れていました。でも最近は腕。それがちゃんと体にくるようになってきました」

もちろん、まだ完ぺきではない。「練習場で70%、コースで30%、といったところです」。それでも感覚がいいのが心地いい。「いいフェードが打てる感覚が戻ってきました。こんなに曲がらないゴルフは久しぶり。こうやって打っていたな。その懐かしい感覚が戻ってきました」。この手ごたえは今季調子が良かったときでもなかったものだ。

付随するように自信も戻ってきた。「リランキングも気になるというよりもワクワクしていますね。今までは自信がなかったので臆病になっていましたけど今は違います」。情熱的に闘志むき出しでアグレッシブに攻めるスタイルを取り戻しつつある。

「今週はいまの感覚を消さずにやりきりたいですね。そうしたらワクワクと自信が帰ってくると思います。失った私らしいゴルフを戻したいですね」。目先の出場権なんて気にならない。そんな強気の河本が戻ってきた。(文・秋田義和)

<ゴルフ情報ALBA.Net>