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新作ウッド&シャフト変更の6本総取っ替え 尾関彩美悠「曲がりが減った」【勝者のギア】

<住友生命Vitalityレディス 東海クラシック 最終日◇18日◇新南愛知カントリークラブ美浜コース(愛知県)◇6502ヤード・パー72>

昨年11月のプロテストでトップ合格、今季がルーキーイヤーの尾関彩美悠(あみゆ)が5バーディ・3ボギーの「70」で回り、トータル13アンダーでツアー初優勝を果たした。岡山県で生まれ、渋野日向子らを輩出している岡山県作陽高校出身。2003年生まれの19歳で、先週の「日本女子プロゴルフ選手権」を制したルーキー・川崎春花に続き、2週連続で19歳が頂点に立った。

ダンロップ契約の尾関。優勝会見では「本当にクラブに助けられた部分がほぼほぼだったので、メーカーの方に早くお礼が言いたいです」と、感謝の言葉も口にしていた。

そんな尾関のバッグを覗くと、ドライバー、ウッド、ユーティリティが見慣れないヘッド。なんとこれは、スリクソン『ZX』の次期作とみられるプロトタイプ。今大会開幕前にテストするといきなり相棒に。実戦投入初戦での勝利となった。

この新モデルについて、初日5アンダーの好発進を決めたときには「ウッド系を全部新しくして、すごい良くて。試し打ちは2日前からでけっこう調整しましたが、シャフトとヘッドを一気にガラッと替えて曲がりが減りました。私はドローヒッターで左へのミスが多かったですが、それが収まったかな」と話していた。

一方のダンロップ側からはお決まりの『クラブの詳細は明かせない』形だが、この思い切ったクラブ変更が尾関を後押ししたことは明らかだ。

そしてヘッドだけでなく、シャフトも同じように一新。これについて、尾関のシャフトをサポートするフジクラのツアー担当がこう明かす。

「ドローヒッターでこれまで『スピーダー569 エボ7』のフレックスSでしたが、左に曲がりすぎるミスを減らし、切り返しの間を大切にしてもらうため『ベンタスブルー』を勧めました。この試合が初めての使用です。切り返しでタイミングを取りやすくなり、ドロー幅のコントロールが利いてミスを軽減できたと本人が気に入ったことで、新FW、新UTにも採用となりました」(フジクラツアー担当)

パターは6月からオデッセイ『ELEVEN』に変更。「これまでのパターを卒業して新しく換えて、すごく良くなって今も使っているという感じです。コロがりがよくなったかなと思います」。今大会のグリーンも「自分に得意なフィート数」と速さとの相性バッチリで、最終日は終盤に6メートルのパットを沈めて首位についていくと、最後は1メートルのウィニングパットを決めた。

【尾関彩美悠の優勝クラブセッティング】

1W:スリクソン ZX プロトタイプ(8.5度/ベンタスブルー 5S、45.5インチ)

3,5W:スリクソン ZX プロトタイプ(15,18度/ベンタスブルー 6R)

3,4,5U:スリクソン ZX プロトタイプ(19,22,25度/ベンタスブルーHB 7S)

6I〜PW:ゼクシオ エックス(N.S.PRO 950GH neo R)

50,56度:クリーブランド RTX ZIP CORE(N.S.PRO 950GH neo S)

PT:オデッセイ ELEVEN TOUR LINED

BALL:スリクソン Z-STAR XV

<ゴルフ情報ALBA.Net>