<住友生命Vitalityレディス 東海クラシック 最終日◇18日◇新南愛知カントリークラブ美浜コース(愛知県)◇6502ヤード・パー72>
今季5度目の2位となった。逆転優勝をねらった吉田優利だったが、尾関彩美悠との差を埋めることができず。3バーディ・2ボギーの「70」でプレーし、トータル12アンダーはまたも優勝に届かなかった。
前半はショットがやや乱れ、3度パーオンを逃したが、すべて2メートル以内に寄せてパーセーブ。一方で、6番パー3(189ヤード)でベタピンにつけてバーディを奪い、尾関と首位に並んで折り返した。
後半に入ってスコアを落とす尾関に対して、吉田は11番パー3で手前のカラーからチップインバーディ。3打差がつき、流れを掴んだかのように思えた。
だが、14番パー4でボギーを喫すると、続く15番をバーディとした尾関に再び並ばれ。そして最終18番で3メートルのバーディチャンスを左に外し、尾関が2メートルをカップイン。その瞬間、優勝の可能性は消えた。
「バックナインでボギーを打っているのは、優勝争いしているなかで致命的なミスだと思います」。2週間前にプレーオフで負けて優勝を逃したときには見られなかった涙が、今回ばかりは止まらなかった。
今季27試合目で、トップ10は13度目、2位は5度目。「1日を通してみれば、いいプレーのほうが多かった。ミスをするタイミングだったりとか、流れを掴む一打というのを掴んでいたつもりだったんですけど…」。言葉を絞り出しながら、「結果がこれなので掴み切れてなかったのかなと思います」。ツアー3勝目は近いようでなかなか遠い。
変化を求めるときがきた。「(この状態を)続けるのも大事ですし、何かひとつ進化できるように、何かを変えなきゃいけないかなと思いました」。この悔しさをバネにして、次こそ“シルバーコレクター”を返上してみせる。(文・笠井あかり)
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