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「風が強くて笑っちゃうほど」藤田さいきはピンチ切り抜け3人しかいないアンダーパー

<アース・モンダミンカップ 2日目日◇24日◇カメリアヒルズカントリークラブ(千葉県)◇6639ヤード・パー72>

風速7m/s、最大瞬間風速18.8m/s(14時時点)が観測された千葉県木更津市。カメリアヒルズCCでも地面のラフは風で揺れ、上空の雲は疾走する状況。強い風が選手を翻弄(ほんろう)し、ときおり逆から吹いてくる突風がボールをあらぬ方向に運んでいた。

この日アンダーパーで回ったのは、出場選手143人中、たったの3人。その中に3バーディ・2ボギーの1アンダーで回り、トータル5アンダー・2位タイに順位を上げた藤田さいきがいた。

「すごい頑張りました。風が強すぎて、笑ってしまうほどピンチばかりだったんですよ。どのショットも横風になったら、どれだけ流されるか見当もつかないほど。フォローやアゲンストの風も、飛距離が計算できませんでした」

初日は7番アイアンで打った9番パー3は、この日の実測距離173ヤードを4番UTで打ったという。ピン左に打った球が右に大きく流されて右ラフにつかまった。そこからアプローチで寄せて「パーをセーブするのがやっと」だったという。

「きょうはアプローチがよかったです。でも、アプローチだって風に押されていました。とにかくピンにつけた球が入ってくれた感じ。ボギーを打たないことを考えて、しのいだゴルフでした」

スタート前の練習場で風が吹き始め、「きょうはイーブンパーで回れたら、アンダーパーの気分」とスタートホールに向かったという。それで1アンダーは上出来だったと笑顔で振り返り、「楽しもうとやっていましたが、楽しくはなかったかな」と本音も漏らした。

3日目はこの日以上の強い風が吹く予報が出ているが、どこまで風を楽しむことができるか。厳しい風のゴルフは、8月に参戦を予定しているスコットランドのミュアフィールドで開催される「AIG女子オープン」(全英)へ、絶好の糧となるはずだ。(文・河合昌浩)

<ゴルフ情報ALBA.Net>