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「考えていなかった」から「行きたい」へ 上田桃子は全英切符獲得に再燃

<宮里藍サントリーレディスオープン 事前情報◇8日◇六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6527ヤード・パー72>

上田桃子は前週、米国ノースカロライナ州で行われた海外女子メジャー「全米女子オープン」に出場するも、予選落ちを喫した。「結果は良くなかったですけど」と悔しさも大きいが、その一方で、大舞台で得たものはさらに大きかった。

「行かないと分からないことに毎回気づかされます。そしてやっぱり、行ってみて思うのは、挑戦してよかったっていうこと。そしてまた行きたいって思わされる場所だということです」

いま最大の目標は「日本のメジャー大会での勝利」。それに向けて、「海外で学べることはあるし、自分の力を知ることもできる」と今季の開幕戦を米女子ツアー「HSBC女子世界選手権」でスタートさせた。そして、全米女子オープンの出場で“海外のメジャー”への気持ちが大きく膨らんだ。

「正直、全英は、今年は全く考えていなかった。だけど、チャンスがあるうちは行き続けたい」

9月に2度予定されている国内メジャー大会に向けて、逆算したスケジュールを組んだとき、8月の「AIG女子オープン」(全英)出場は上田の頭になかった。だが、今年の全米女子オープンが、上田の考えを変えさせた。現地の雰囲気、そして新たに気づくことができる発見は、海外のメジャー大会に行かないと味わえない特別なものだ。

だからこそ、「全英につながっている」今大会にも気合が入る。優勝者と2位にはAIG女子オープンの出場権が与えられる。自身の胸を再び熱くした大舞台に向けて。その切符をつかみ切りたい。(文・笠井あかり)

<ゴルフ情報ALBA.Net>