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“全英チケット”がかかる大一番が開幕! 出場の条件は? 選手たちに強い意気込みを聞いた

<宮里藍サントリーレディスオープン 事前情報◇8日◇六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6527ヤード・パー72>

きょう開幕の大会には、8月4日から行われる「AIG女子オープン」(全英女子、スコットランド)の出場権もかかっている。改めてここでその条件のおさらいや、有力候補の意気込みなどをお届けする。

まずこの大会の結果を受け英国へのチケットを手にするのは最大5人。『優勝者と2位』、そして『大会終了時の賞金ランク上位3人』が対象となる。ちなみに2位タイで並んだ場合は、当該選手のなかの世界ランク最上位者に権利が与えられる。

昨年、大会を制し初のメジャー舞台を踏んだ青木瀬令奈は、そこで2つの大事なことを学んだという。その一つ目が“個性を消さなくていい”こと。「(海外選手は)クセも個性ととらえられている。変えない勇気。自分の良さをいじらず得意な部分を伸ばそう」。

そしてもう一つが、「ゴルフの神髄」と表現した“目の前の状況からいかに最少で上がるか”を考えること。「私はティショットが飛ばない方。この位置から最少で上がるのにベストを尽くすのがゴルフ。そんな当たり前のことに気づかせてくれた」。そしてこの経験は、「メンタルで成長させてもらった。パッティングや、パーセーブ、サンドセーブなどスタッツにも表れていると思う」と、今のプレーを支えている。そして当然ながら「また勝って全英に行きたいというのが一番。頑張りたい」という思いは強い。

一方、賞金ランクで枠を争うことになる上位選手は、以下の通り。

1位:西郷真央 9936万0000円

2位:稲見萌寧 5395万2833円

3位:高橋彩華 5140万9166円

4位:山下美夢有 4605万2000円

5位:堀琴音 4436万5125円

6位:小祝さくら 417万91125円

7位:渡邉彩香 4028万3666円

このうち断トツトップの西郷は米国遠征のため今回は不出場だが、2位以下の選手が優勝賞金2700万円を加算しても逆転されることがないため“当確”。また2位の稲見はすでに昨年の賞金ランク1位になったことで出場権が発生しているため、3位以下で2枠を争うことになる。

現在“圏内”につける高橋は、「スコットランドは行ってみたい。全米(女子オープン)より全英のほうが門が狭いイメージ。出られるチャンスがあるなら行きたい」と熱望。その高橋と約535万円差につける4位の山下までが開幕前の有力候補になっている。先週の全米女子オープンの出場権を有しながら回避した現在5位の堀は、「順位的に厳しいかもしれないけど、行けるなら行きたい。すごく頑張りたい」と全英舞台には興味津々といった様子だ。

現時点で出場権を持っている日本勢は、国内ツアー組では稲見のみ。他は渋野日向子、畑岡奈紗、笹生優花の米国ツアーメンバーと、昨年11月の「アジアパシフィック女子アマチュア選手権」優勝で権利を得たアマチュアの橋本美月(東北福祉大)の5人。また今週逃しても、6月27日時点の世界ランク50位までに入った選手は権利を手にすることができる。

渋野日向子が歴代優勝者に名を連ねる全英は、今年、男子の全英オープンも開かれるミュアフィールドが舞台となる。そんな名門中の名門でプレーすることができる選手は果たして誰になるのか?

<ゴルフ情報ALBA.Net>