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“雨のラウンド”…プロはどう対処してる? 青木瀬令奈が「勉強」したこと

<ほけんの窓口レディース 初日◇13日◇福岡カンツリー倶楽部 和白コース(福岡県)◇6299ヤード・パー72>

途中40分の中断を挟むなど、大会初日は雨との戦いにもなった。そのコンディションのなかでのプレーを“楽しんだ”のが、青木瀬令奈だ。先週行われたメジャー大会の3日目を2位で迎えた青木は、他の上位勢がスコアを伸ばすなか、イーブンパーでのラウンド。「苦しい、悔しい思いをした」という気持ちを福岡県で払拭することを自らに誓い、5アンダーをマークした。

まず気をつけたのが、スイング面。滑りやすくなっているボールを自らつかまえにいき、その結果、上体が突っ込んで左に低く出る球が多くなった、というのが先週気づいたこと。この時一緒に回っていたのは山下美夢有と安田祐香だったのだが、「道具は同じもの(3人ともダンロップ)を使っているのに、なんでこんなに普通に打てるんだろう」ということが気になり、「勉強」のため目を見張っている時にピンとくるものがあった。

「いいドローボールを打っていて、なんでだろうと。つかまえるのではなく逃がすように、アッパー気味のスイングにしたらうまくいきました」。特に2打目でもウッド系のクラブを握ることが多い青木にとって、この“つかまえない”という発想が有効に働いた。

そこから雨のなかでのプレーでは、同伴競技者の対処法を学ぶ“クセ”がついたようで、今週も吸収。「きょう一緒に回った2人は、雨の日に強い印象があった」と酒井美紀、穴井詩からも対処法を学んだ。

「まぁそうだよねと思ったことは、アドレスに入ってもギリギリまで傘をさしてるなって。私は素振りの時までなので。傘を外すタイミングだったり、タオルでフェースをふくタイミングだったり、スイングのリズムもですけど、普段晴れてるときと変わらなかったので、そういうところも強みだよな、と勉強させてもらいました」

月曜日に右親指に負った切り傷が化膿し、プロアマを欠場。開幕当日までプレーできるかどうか分からない状態のなか、5位タイと好発進した。「親指の状態も完全ではないので、無理しないのは変わらず。最終日まで優勝争いできればいいなと思います」。週末は雨予報は出されていないが、プレーの幅を広げた青木が、気持ちも軽くラウンドに臨む。(文・間宮輝憲)

<ゴルフ情報ALBA.Net>