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＜第1戦 マイナビカップ　事前情報◇11日◇成田ゴルフ倶楽部（6290ヤード・パー72）＞

将来ツアーで活躍することを目指す若手女子ゴルファーが経験を積むための場を提供するトーナメントとして、2019年に始まったマイナビ ネクストヒロインゴルフツアー。22年は年間14試合を開催する予定で、いよいよあす12日に第1戦マイナビカップが成田ゴルフ倶楽部（千葉県）で行われる。

「ツアーとして考えれば初戦が大事です。ここ半年の課題でティショットの調子がよくはないのですが、フェアウェイが広いので気後れせず攻めていきます」と話したのは、昨シーズンのマイナビネクストヒロインゴルフツアー第10戦「Sky New Normal Ladies Cup」で優勝を遂げた鬼塚貴理。

「昨シーズン勝ったときも、よくないなりに戦って自分のゴルフに徹していました。あすも耐えてゆくゴルフで、アンダーパーを目指します。パー5が意外に難しいので、どこでバーディを獲っていくか。マネジメントも重要です」と、鬼塚は話す。

そして今大会、注目の選手がもう一人。アマチュア時代にJGAナショナルチーム入りの経験もある沖縄出身の佐渡山理莉だ。佐渡山はマイナビネクストヒロインゴルフツアーは今大会が初出場。

「強い選手が大勢出場しているので、気持ちが入ります。こんなキレイなコースでラウンドできる機会はあまりないので、本当に有り難いです。このツアーはカメラ撮影があって、いい緊張感があると思います。カメラはあるとないじゃ、ぜんぜん違います。カメラがあると言い訳できないですから」と、佐渡山。

マイナビネクストヒロインゴルフツアーは、無料で観戦できるインターネットライブ配信がある。そのためレギュラーツアーのように、カメラが選手のすぐそばにまで迫って撮影を行っている。佐渡山はそのカメラの存在が、集中力を高めてくれるのだという。

鬼塚、佐渡山もそうだが、このツアーに参戦している選手は、誰もが日本女子プロゴルフ協会のプロテスト合格を目指している。今年のプロテストは8月に1次予選が始まり、最終が11月に行われる予定。佐渡山は1次テストからで長い挑戦になるのだが、実際の試合で戦うための勘を養ってゆくことも大事だという。そのためのマイナビネクストヒロインゴルフツアーでもあるのだ。

選手たちは、練習ラウンドでは得られない手応えを試合では感じている。それは、よいこともあるし悪いこともある。その手応えが課題となって、選手を成長させる。そういったことを考えながら、若きチャレンジャーたちの戦いぶりを見るのも、楽しみを増やすこととなるかもしれない。（文・河合昌浩）

<ゴルフ情報ALBA.Net>