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切り替え奏功、ホステスプロの意地を見せる! ギャラリーの心ないひと言に植竹希望が発奮

<ヤマハレディースオープン葛城 3日目◇2日◇葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(静岡県)◇6590ヤード・パー72>

「最初は崩れていましたが、マグレ連発で後半帰ってこられました」と、3日めのラウンドを振り返った植竹希望。この日はボギーが3つ先行するも、11番から3連続バーディを獲ってイーブンに戻した。3日間のトータルは4アンダーで7位タイ。最終日は首位を独走する西郷真央を8打差で追う。

「原因は不明ですが朝からやたらイライラしてて、反抗期になった子どもみたいになっていました」と、笑いながら話した植竹。そんな日に限ってイヤなことは重なるもの。スタート前にすれ違ったギャラリーから、心ないひと言をいわれたのだという。

「いつもならなんとも思わないんですが、そのときは“自分でも分かっているのに、なんで容姿のことをいうの”って思っちゃいました。“私、かわいいよ”と返せるようになりたいです」

起床したときからのイライラに加え、ギャラリーの心ないひと言でプッツンしたかのように、ボギーが先行するラウンドとなってしまった。「私イライラしているからごめんなさい」と先に謝り、帯同キャディにきつく当たっていたという。

「キャディさんに八つ当たりしていたんですけど、いつもどおりの対応をしてくれて。イライラしているのがバカらしくなりました」

プロスポーツに野次はつきものだが、ゴルフトーナメントで耳にすることはめったにない。だがプロゴルファーが人気稼業である限り、こういったことはこれまでもあっただろうし、これからもなくならないだろう。かろうじて植竹は黙してやり過ごし募るイライラと向き合ったが、スタート前の選手の心情を考えれば悲しい一件だ。

それでも「最終日は気持ちよくラウンドして、スコアを伸ばしたいです。ホステスプロの意地を見せなくちゃ」と爽やかに話しながら締めくくった。プレーヤーとして最良の判断を下した植竹が、大まくりで初優勝を目指す。

<ゴルフ情報ALBA.Net>