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堀琴音がベストスコアタイ『68』 苦手コースで「大きな自信になった」

<ヤマハレディースオープン葛城 最終日◇3日◇葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(静岡県)◇6590ヤード・パー72>

冷たい雨が降り続き、午後には風も吹き始めた最終日。選手には辛いコンディションで、多くの選手がスコアを伸ばしあぐねていた。そんななか、今季3戦目「Tポイント×ENEOSゴルフトーナメント」で優勝を遂げた堀琴音が、1イーグル・3バーディ・1ボギーで4つスコアを伸ばす会心のラウンド。トータル7アンダー・2位に順位を上げてフィニッシュした。

堀は「葛城ゴルフ倶楽部は一番苦手なコース」といい、初日は4オーバーで85位タイと出遅れたが、2日目に4アンダーでスコアをイーブンに戻して32位タイまで挽回。そして3日目には3アンダーとまたスコアを伸ばし12位タイまで浮上していた。「苦手を克服しました」と話して迎えた最終日、またまたスコアを伸ばしてトータル7アンダーとした。終わってみれば、優勝を遂げた西郷真央との差は、たったの1打だった。

この日アンダーパーをマークしたのは出場69人中、たったの9人。堀がマークした「68」は、佐久間朱莉、脇元華と並ぶこの日のベストスコアだ。「きょうのスコアをだけ見れば満足のラウンドでしたが、悔やむのは初日のラウンドです。せめてイーブンくらいで抑えていれば、と思います」と、優勝争いを演じることができなかった悔しさをあらわにした。

苦手コースを攻略できた要因には、フェードボールを持ち球に加えたことが挙げられる。それがいまの好調につながっている。世界ランキング75位内で出場権を得る「全米女子オープン」の出場も見えてきたことには、「あこがれはもちろんあります。2016年に出場したときよりも、いまの自分ならもっとできることがあるとも思います。いままで考えていませんでしたが、チャンスがあるなら出場を考えたいです」と話した。

葛城ゴルフ倶楽部は誰もが「難しい」と口にするコース。雨風が強いコンディションでスコアを作れたことには「大きな自信になりました」という。今シーズンの目標は、平均ストロークを上げること。この勢いでいけば、平均60台も夢じゃない。堀の快進撃に期待だ。(文・河合昌浩)

<ゴルフ情報ALBA.Net>