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今季5戦で3勝目がかかる西郷真央 良い流れを呼ぶ「スコアボード確認」と「Flow do it」

<ヤマハレディースオープン葛城 3日目◇2日◇葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(静岡県)◇6590ヤード・パー72>

今季4戦で2勝を挙げている西郷真央が止まらない。この日は4バーディ・ボギーなしのゴルフでスコアを4つ伸ばし、2位に5打差をつけて独走態勢に。2週連続V&今季3勝目に大手をかけて最終日を迎える。

昨シーズンは2位が7回ながら未勝利。初優勝に手が届きそうな位置で、なんども涙をのんできた。しかし今季は生まれ変わったかのように快進撃を続けている。苦い経験から、途中でスコアボードを見ないようにしているのかと思いきや、「私は見ます」ときっぱり。しかし理由は、自分の順位を確認するためではない。

「前の組で回っている選手に、バーディが来てなかったら難しいセッティングになっている。自分のマネジメントにもつながるので、そこはしっかり確認しています。自分のゴルフにつながるために確認するという感じです」

“球聖”と呼ばれたボビー・ジョーンズ(米国)が常に“パーおじさん”と戦っていたように、西郷も相手ではなくコースと戦っているのだ。

冷静なジャッジやマネジメントが今シーズンのいい流れを読んでいる。きょうもパターで寄せられそうな状況からウェッジを選んでパーをセーブする場面が何度かあった。理由を聞かれると、「何回かパターで打つか、ウェッジで打つか悩んだときに、ウェッジでボギーを打ってないのもジャッジするときに優先度が高くなったりしました。ウェッジでイメージが出たところは、ウェッジでもっていこう、と。グリーン周りのカラーが逆目で、どのくらい喰われるかというところで、パターだと難しいと判断しました」と語る。

勝てなかった昨シーズンと特に変えたところはなく、「いつも通り一打一打全力で自分のプレーに集中すること」を心掛けた結果、数字もついてきている。

そんな西郷に『好きな言葉』を聞くと、うーんと少し考えた後、「『Flow do it』です」という答えが返ってきた。「『ご機嫌な気持ちでやるべきことをやる』という意味で、その結果が良い方向につながってくれるという考え」だとか。あすの最終日も“ご機嫌な”ゴルフを展開すれば、コースにも相手にも勝てるだろう。

<ゴルフ情報ALBA.Net>