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やっぱりモネが来た! カットラインからレコードで3週連続V圏内へ

<KKT杯バンテリンレディス 2日目◇17日◇熊本空港カントリークラブ(熊本県)◇6501ヤード・パー72>

やはりこの選手が上位に来た。初日1オーバー・45位タイと出遅れた稲見萌寧だったが、2日目にトーナメントコースレコードタイの「65」を叩き出した。これでトータル6アンダーまで伸ばし、一気に上位戦線に飛び込んできた。

前日まで「グリーンにすら乗らなかった」というショットがだいぶ戻ってきた。出だしの10番で、残り129ヤードを1メートルにつけてバーディ発進を決めると、そこからさらに1つ伸ばしてハーフターン。後半も1つ伸ばして迎えた4番から3連続バーディを奪うと、9番でも3メートルを沈めバーディで締めくくり。獲りも獲ったりの8バーディで急浮上した。

「きょうはスタートが早かったのがよかった」と稲見は言う。「私の場合、長く寝すぎると体がだるくなってしまう。また、終わるのが遅いのも体力が奪われてしまうので」。この日は久々の早いスタート時間で、体もキレた。「私が朝回っていたときは雨が降って寒かったのに、ホールアウトしたら晴れて暖かくて風もなくてグリーンも止まる。それならもう少し遅くてもよかったかな(笑)」と口も滑らかだ。

上位にグンと詰め寄ったが、予選を通ることしか考えていなかったのも本音。「優勝した翌週は絶対に予選落ちをしたくない。そこだけを考えてやっていた」。だからこそ猛チャージにも「もうちょっと初日を頑張って、気楽にプレーしたいですね(笑)」と冗談交えて反省した。

これで史上3人目、そして最年少記録となる3週連続優勝に大きく近づいた。「考えていないですね。2週連続優勝でも結構頑張ったと思っています。トップ10に入れたら…」と話すにとどめたが、今の勢いなら十分にあり得る。「まだショットがすごくいいわけじゃないので、この後調整したい」。準備の時間が十分にとれることも、稲見に風が吹いている証かもしれない。(文・秋田義和)

<ゴルフ情報ALBA.Net>