日本人として初めてマスターズを制覇した松山英樹が14日、リモートでの帰国会見を行い、今の気持ち、そして大会期間のメンタル面について語った。
以下、一問一答
Q:今の気持ち
「まだ日本に帰ってきてから誰とも会っていないので、不思議な感じはあります」
Q:反響はいかがですか?
「日本に帰ってきてからいろいろなニュースを見るたびに、すごいことをしたんだなと実感しています」
Q:技術面で変わった部分はどこですか?
「今年から少しずつ良くなる気配がありながらも結果に結びつけることができなくて、もどかしい日々を過ごしていました。ですが、マスターズの週の水曜日に今週はいけるかもしれないという気持ちになりました。何なのかは僕自身わかっていないですが、その気持ちになれたことが大きいと思います」
Q:怒りが表情に出ていなかったように見えました。今大会の成長は?
「色々な方がおっしゃっていますが、前の週のバレロ・テキサス・オープンで初日は良かったのに、その後の3日間良くなかった。そのときに、なんでこんなに怒っているんだろうと自分にあきれたところがありました。マスターズの週は日に日にスイングも良くなっていましたし、フィーリングが良くなったので、今週は怒らず、やってきたことを信じてプレーしようと思いました。
今まではミスしたときにすごく怒っていました。状態が上がるにつれてのイラ立ちもありましたが、ミスを受け入れていこうと思ってやっていました」
Q:そのきっかけは?
「他の人に当たってしまったり、チームのみんなに迷惑をかけて、そのときに『何をやっているんだろう』とハッと気づいた。マスターズの前に気づけたのは良かったです。また、今年はトップ10に入っていなかったので、ミスは受け入れていこうと思いました」
Q:表情がやわらかさは意識したのですか?
「心がけてやっていたというのもありますし、状態が上がってきてミスを許せるという気持ちになったんじゃないかなと思います。自分でもよくわかっていないですが、自然とそういう気持ちになったと思います」
Q:状態が上がってきた理由
「プレーヤーズ選手権で予選落ちしたのですが、そのときは悪い状態とは思っていなかったのに結果が出なくて、理由がわからない状態だった。その後の2試合で、いいときとは真逆な感覚がありました。そして『1月から取り組んでいることが無駄だった』と感じた週がありました。それからコーチ、キャディ、トレーナーと話して少しずつ良くなっていきましたし、マスターズの週に入って、あとここが良くなればなと思っていたところまできた。また、練習ラウンドの回数をいつもと違って3日間で1ラウンドにしたのも良かったんじゃないかなと思います」
Q:自分に優しく、は今後勝つための一つの方法になりますか?
「わからないですが、それをやってマスターズの週で良かったということは忘れないようにしたいと思います」
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