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23年ぶりの“月曜決戦”、プレーしてみてどうでした? 異例づくしの開幕戦を終え選手たちが思ったこと

BSフジの番組『ゴルフチャレンジアスリート』の収録が、6月30日(火)に千葉県内のコースで行われた。ここに松田鈴英、勝みなみ、小祝さくら、淺井咲希の4人が参加。2017年プロテスト合格組の同期4人が、ホールごとにかけられた賞金や商品を奪い合うスキンズマッチで楽しい時間を過ごした。

前日まで今季女子ツアー開幕戦の「アース・モンダミンカップ」を戦っていた選手たち。本来であれば試合は日曜日に終わっているため、この収録には中1日空けて臨めるはずだった。しかし、その大会は荒天の影響で1997年の「日本女子オープン」以来、23年ぶり(1988年のツアー制度施行後)に最終ラウンドが月曜日へと持ち越された。4人にとって前回は生まれる前の話という、珍しいできごと。そこで、この異例の事態にどのような心境で向かったのかを聞いてみると、“四者四様”の答えが返ってきた。

まず、松田にとっては“恵みの雨”だった。「久しぶりの試合すぎて、すごく疲れを感じていました。なので(日曜日に)休養できたのはよかった。こう言っている選手はけっこう多かったです」。一方で月曜決戦に万全で臨んだものの「気が抜けた」と答えたのは勝だ。「いつも大会中は、『日曜日まで気を張ろう』って思っているので、しんどかったですね」と、こちらは思わぬ“水入り”と感じたようだ。

淺井は「ギャラリーが入ってない時点で、普段よりは緊張感も少なく感じて、あまり疲れはなかったです。日曜日も一瞬で終わりました。月曜日だけど『最終ラウンド』という気しかしなかった」と、特にいつもと変りなく一日を送ることができた様子。小祝からは「何も思わなかったですね。いつも通りでした」と、マイペースの“小祝らしい”答えが返ってきた。

開幕自体も4カ月近く遅れたうえ、コロナ対策のため無観客での実施や、会場に入れる関係者の数を例年の3分の1程度まで減らすなど、雰囲気自体もいつもとは大きく異なっただけに違いを感じる部分は多い。そんななか特に女子プロたちが盛り上がったのが、インターネット中継の話題になった時だった。

「本当はギャラリーのみなさんがいるのがベストですけど、こういう時なので仕方ない。そのなかでインターネットを使って、たくさんの人に見てもらえたのはよかったです」と勝は言う。コースを閉鎖的にせざるを得ない状況だっただけに、余計にこの放送の効果の大きさを感じた。

またこんなエピソードも。2日目の最終18番で12mのバーディパットをねじ込み、これのおかげでカットラインギリギリの予選通過を果たすことができた淺井は、ラウンドから戻りスマホの画面を見て思わず驚いた。「ラインのメッセージと、インスタグラムのコメント量が、一日では見切れないほど来ていました。誕生日の時よりも多かった!」。これによって、多くの人々に注目されていることを実感したそうだ。

現時点で会場での新型コロナウイルス感染の話もなく、“5日間”の大会は無事に幕を閉じたと言っていい。勝が「今回、成功したことで、今後の大会でも参考にしてもらえるかなと思えるし、それがうれしいです。関係者のみなさんが感染防止のため気を付けてくれたことに感謝したい。あとはこの後の試合が行われることを祈るだけですね」と述べると、ほかの3人もうなずいた。選手たちにとっては、自身の結果以外にも大きな手ごたえを感じ取ることができる大会になったようだ。

<ゴルフ情報ALBA.Net>