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いきなり活躍の18歳、西郷真央の最新クラブセッティング 求めたのは「ドライバーの飛距離」と「長いパー3の攻略」

昨年、プロテストに合格した女子高生プロが3人いた。その中の1人が「アース・モンダミンカップ」で優勝争いを繰り広げた西郷真央だ。2019年には「日本女子アマ」を制した実力者。その年のQTランキングで10位に入り、今シーズン前半戦の出場権を獲得した。また、原英莉花とともにジャンボ尾崎の愛弟子として知られている。そんな西郷のクラブセッティングを見てみよう。

ゴルフを始めたときからミズノを使っていた西郷は、ミズノとクラブ用品契約を交わした。ドライバーは原英莉花と同じ『ST200X』が入っている。契約発表のときに西郷は、「ヘッドが大きくて安心感がある。芯に当たったときの打感がやわらかくて、すごく好きな感覚です。しかも、打球が安定するようになった。飛距離は10ヤードほど伸びて、平均で250ヤードくらい飛んでいます」と話している。

西郷を担当しているミズノのクラフトマン、笠原一成氏は「プロになって初めてのオフでしたが、しっかりと自分の意見を伝えてくれました。1つはドライバーの飛距離が欲しいということ。『ST200X』を打ったら、すぐに気に入ってもらえました」と振り返る。

■得意のアイアンはアマチュア時代から変更なし

西郷が「一番得意」と語るのはアイアン。そのアイアンには昨年から『ミズノプロ719』を使用している。シャフトは『NS850(S)』。「西郷プロのアイアンショットは上手いです。新しいアイアンもテストしましたが、いま自信を持っているものを替えるのはやめたほうがいいだろうと。話し合って継続して使ってもらっています」と笠原氏はいう。女子の選手で5番アイアンから入っているのは珍しい。アイアンが得意という西郷ならではだ。

■ツアーの長いパー3を攻略するために選んだFWとUT

また、笠原氏は西郷に驚かされたことがあるという。「プロになってから、長いパー3での精度を上げるクラブが欲しいとリクエストされました。自分の弱点を補うような要求をしてくるとは、とても高校生とは思えませんでしたね。オフの間に、しっかりと番手間の距離を埋める組み合わせにするために、5W、7W、4U、5U、6Uと、どれを入れるかテストをしました」。そして西郷は最終的に5W、7W、5Uを選択し、アイアンは5番からとなった。

くしくも、一時トップに立った「アース・モンダミンカップ」最終日では、9番パー3(183ヤード)で5番アイアンを選択して池ポチャ。ダブルボギーとして優勝争いから後退してしまった。後半巻き返しを図ったが、一歩及ばず。「ショットが良くなかった」と言いながらも、プロデビュー戦で5位タイ。西郷の師匠のジャンボ尾崎のように、最終日に強い選手になることができれば、初優勝はそう遠くはないはずだ。

【西郷真央のクラブセッティングと番手別飛距離】

1W:ST200X 8.5度 Speeder 569 TR(S) 245y

3W:ST200 15度 Speeder 569 TR(S) 220y

5W:ST200 18度 Speeder 661 TR(S) 205y

7W:ST200X 21度 Speeder 661 TR(S) 195y

5U:ST200X 23度 Speeder TR HY75(S) 185y

5I:Mizuno Pro 719 N.S.PRO 850GH(S) 175y

6I:Mizuno Pro 719 N.S.PRO 850GH(S) 165y

7I:Mizuno Pro 719 N.S.PRO 850GH(S) 155y

8I:Mizuno Pro 719 N.S.PRO 850GH(S) 145y

9I:Mizuno Pro 719 N.S.PRO 850GH(S) 135y

PW:Mizuno Pro 719 N.S.PRO 850GH(S) 125y

50度:Mizuno Pro S18(50-09)N.S.PRO 950GH(S) 105y

57度:Mizuno Pro S18(57-11)N.S.PRO 950GH(S) 85y

PT:TRIPLE TRACK 2-BALL

<ゴルフ情報ALBA.Net>