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PGAツアー5人目の「陽性」はハリス・イングリッシュ 新ルールで接触者なし

米国男子ツアー再開4戦目の「ロケット・モーゲージ・クラシック」開催前の検査でハリス・イングリッシュ(米国)がコロナ「陽性」の判定を受け、大会を欠場することになった。6月11日のPGAツアー再開以降、選手としては5人目の陽性。

イングリッシュは前週の「トラベラーズ選手権」には出場しておらず、今週の会場となるミシガン州デトロイトに到着後に受けた検査で判明したもの。PGAツアーでは今週から現地到着後に受けた検査で「陰性」の確認が取れた選手、キャディのみがコースに入場することができるとルールを変更したばかり。そのためイングリッシュはコースで他の選手らとも接触はなかった。

これまでは現地での検査結果を待つあいだはクラブハウスなど屋内への入場は禁止されていたが、練習場やラウンドなど屋外での活動は許可されていた。そのため2週前の「RBCヘリテージ」で選手一人目の「陽性」となったニック・ワトニー(米国)は、体調の異変から2日目の朝に検査を受けたが、結果を待つあいだもコースへ入場。ローリー・マキロイ(北アイルランド)らと会話も交わしていた。幸い感染拡大には至らなかったが、前週にキャメロン・チャンプ、デニー・マッカーシー(ともに米国)の「陽性」が確認された後、「安全の向上のため」にルール改善が行われていた。

「とても体は健康だと感じているので陽性と聞いて非常に残念だが、今週からの新しいルールで他の人を守れて良かった」とイングリッシュ。「ツアーのサポートを受けて一日も早く完治して復帰する日を楽しみにしている」とコメントを発表した。

米国では一日に4万人を超す陽性が確認される感染拡大が続いている。特に若年層で無症状の感染が大きな問題となっているため、ツアー続行には今後も細心の注意が必要となりそうだ。(文・武川玲子=米国在住)

<ゴルフ情報ALBA.Net>