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前週Vウェブ・シンプソンの家族がコロナ陽性 モナハン会長が緊急会見へ

前週に行われた「RBCヘリテージ」で勝利したウェブ・シンプソン(米国)の家族の一人がコロナウイルス感染の『陽性』となったため、本日に開幕する「トラベラーズ選手権」への出場を取りやめた。

「昨日家族の一人に陽性が確認された。僕の検査結果は陰性だったけれど、自宅のあるノースカロライナ州に戻ってCDC(米疾病対策センター)のガイダンスに沿って自主隔離をすることにした。またツアーに戻ってくる日を楽しみにしている」とコメントを発表した。

今週はキャメロン・チャンプ(米国)がPGAツアー2人目の陽性と確認されて大会から棄権。その後キャディが陽性だったグレアム・マクドウェル(北アイルランド)が棄権し、さらにマクドウェルと練習ラウンドをともにしたブルックス・ケプカ(米国)のキャディも『陽性』となり、出場を取りやめと次々に波及している。

PGAツアーでは下部のコーンフェリー・ツアーも含めて再開以後「2757」の検査を実施。全体で7人の陽性が確認されている。

この事態に水曜日のシンプソン、ローリー・マキロイ(北アイルランド)の記者会見は中止となり、代わってフロリダ州から飛んできたジェイ・モナハンPGA会長が会見した。

PGAツアーでは陽性が出ることは想定内でツアーを再開しているが、「取り決めたルールはきちんと守られておらず、気持ちがたるんでいる」と注意喚起。さらにいくつかのルールも変更され、今後はスイングコーチも全員検査、また選手は地元のジムを使わずにツアーのフィットネストレーラーを使用すること、さらに選手が陽性となりルールが守られていない場合はツアーからの保証金はでないことになる。

「我々にはこのルールを守る大きな責任がある。ひとりでも守らない人がいると、それは大きな悪影響となってしまう」といら立ちを募らせた。さらにツアーを再開することは大きな経済活動であり、たくさんの人々の雇用を創設していることも強調した。

すでにツアーが導入を決めた「フィットネスWhoop」を使用している選手も増えた。再開は容易な道ではないことは、分かっていたことだ。

「このウイルスとともに生きて行くことを学ばなければならない。個人も家族も、そしてビジネスも、ウイルスとともに生きて行かなければ。ウイルスは簡単にはなくならないのだから」とモナハン会長。気を引き締めて再開3戦目が開幕する。(文・武川玲子=米国在住)

<ゴルフ情報ALBA.Net>