このエントリーをはてなブックマークに追加

上位発進の原英莉花 さらなる上昇のカギは“フックライン”にあり?

昨年大会を2位タイで終えた原英莉花が、シーズン開幕戦となった今年も4アンダー・7位タイと好スタート。昨年、あと一歩で優勝を逃した悔しさを晴らすチャンスが到来した。

早朝降り続いた強い雨の影響で、1時間遅れのスタートとなったこの日。午後組でのプレーを待つ原は、「準備はしっかりできたけど、時間が経つにつれ緊張が増してきました」と、久しぶりの試合のスタートを、予定よりも長時間ソワソワする状態で待つことになった。この影響もあってか、1番のティショットは「右にスパーン」と、深いラフへ。だが、ここでしっかりとパーセーブし、落ち着くことができた。

序盤は7つパーを並べる展開となったが、520ヤードの8番パー5で、残り255ヤードから2オンに成功。さらに8mをきっちりと2パットで沈めて初バーディをゲットした。「地面が濡れているなかで(セカンドの)3番ウッドは緊張したけど、自信を持って打てました」と、ここで浮上へのきっかけをつかんだ。11番からは6m、4m、9mと中・長距離のパットを次々決めて3連続バーディ。17番でも再び9mを沈め、直前の16番でのボギーをすぐに帳消しにした。

沈めたバーディパットの距離だけを見ると、グリーン上での好調さがスコアにつながったという印象も受ける。しかし、本人にとっては「最初からなかなか、いいフィーリングにならなかった。そのなかでガマンできたのがよかった」と、耐えきったという気持ちの方が強い。

それは、スライスラインとフックラインで“好不調の差”が激しかったことが大きい。11番からの3連続バーディなど、スライスラインでは「イメージがすごく出る」とスコアを稼いだ。その一方で、5番で3.5mのバーディチャンスを外すなど、「ラインが合っていなくて、モヤっとしました」とフックの時に感じる気持ち悪さは拭えなかった。ラウンド終盤には、あまりにも決まらず「何かを変えてみよう」と、グローブを外してフックラインに臨もうとしたほど。「しっくりこなくて…」と、この挑戦は断念したが、とにかく試行錯誤の一日だった。

2日目以降への意気込みを聞かれた時も、「久しぶりの試合としてこのスコアは上出来かもしれませんが、(18ホール中17ホールと)しっかりパーオンしてるのにパットがうまくいかない。明日からしっかりと立て直せれば」と、もっとスコアを伸ばせた印象も持つ。昨年のリベンジを果たすためには、初日に苦しめられたラインの攻略が大きなカギを握りそうだ。

<ゴルフ情報ALBA.Net>