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原英莉花は2020-21年1シーズン開催を歓迎 「驚きはあるがとても楽しみ」

日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)は28日(木)、原英莉花のリモート会見を開催。原らしいはじけるような笑顔で登場し、メディアの質問に答えた。

本来であれば今日開幕を予定していた「リゾートトラスト レディス」に、自身初となるディフェンディングチャンピオンとして出場する予定だった。だが、大会は中止に。連覇を目指す戦いは来年に持ち越された。

試合の中止が相次ぐなか、現在はできる範囲で調整を繰り返す日々が続く。4月7日に発令された緊急事態宣言により、特にこの約1カ月半は「練習できることはかなり制限されました」というなか、ラウンド、家でのトレーニングなどに取り組んできた。だが、5月25日に全面解除されたことで、練習メニューも徐々にやりたいことができるようになってきた。

この日は師匠である尾崎将司のジャンボ邸からの中継で、「宣言が出てからはジャンボさんとも距離をとりながらの練習でしたが、今朝トレーニングを見てもらうなど少しずついいのかなと思っています」と、師弟関係も従来のものに戻りつつある。

そんななかJLPGAは、25日(月)に新型コロナウイルス感染拡大で大会中止が続く現状を踏まえ、新たに今年と来年を1シーズンとする新たな開催方式などを発表した。この変更について原は「初めてのことなので、驚きもありますがとても楽しみです」と歓迎した。

「長期戦になりますが、たくさん試合があるなかで成績を残したいという思いが強いですね。1シーズンでこうしていこう、などのイメージではなく1戦1戦勝ちたいと思って戦いたいですね」

警戒すべきはコンディションがこれまでと変わること。3月の寒い時期から暖かくなっていく昨年までと異なり、夏に開幕するとなれば一番暑い時期にスタートする。そこから徐々に寒くなっていき、“中断期間”を挟んで再開、となる。「オーストラリアから帰ってきたときに日本はまだ寒くて、そこでのクラブ調整などが難しい部分もありました。そういったコンディションにはうまく対応していきたい」。体が動くとき、動きにくいとき。状況に応じた戦い方がこれまでよりも重要になってくると考えている。

この状況に置かれて改めて感じることがあった。「私はもちろんゴルフも大好きなのですが、勝負することが好きなんだなと感じました。開幕に向けて戦うにふさわしい技術を磨いていきます。去年はツメが甘い部分があった。ショートゲームを磨いたので、そこを出していきたい」。ちょうど1年前の大会では「目の前に敵がいるのは嫌いじゃない」という言葉を残し、後にメジャーを制する実力者とのプレーオフに競り勝った原。きたる勝負の時に向けて調整を続けていく。

<ゴルフ情報ALBA.Net>