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パー5でスコアを作るティショット思考法 NEC軽井沢の16番ホールは勉強になる【プロキャディからの助け舟】

トーナメント会場にいる関係者のなかで、一番近くでプロゴルファーのプレーを見ているのがプロキャディ。そして唯一ラウンド中にプロにアドバイスを送れる存在でもある。そんなプロキャディだからこそ、我々アマチュアゴルファーのスコアアップにつながる“アドバイス”を知っているのではないか。今回は昨シーズン原江里菜や原英莉花、稲見萌寧らのバッグを担いだ小谷健太氏。

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■朝の練習で気を付けるのは1つだけ チェックポイントはプロでも限定

若手からベテランまで様々な選手のキャディを務める小谷氏に『プロの習慣でアマチュアにも効果的なことはありますか?』と聞いてみると、「稲見プロの練習が参考になるのではないでしょうか」と教えてくれた。それはスイング軌道を確認する練習だ。

「稲見プロは朝の練習で、ボールの右奥に飲み物のパックやボールのスリーブの箱などを置いてショット練習をしています。クラブが外から入ってくるクセがあるため、それを防ぎインサイドからクラブを入れるための練習です」

練習法もさることながら、小谷氏がアマにお勧めだと語るのはそれだけではない。プロでもチェックポイントを1つに絞っている点だ。

「ラウンド中にも言えることですが、プロはチェックポイントを絞っています。逆にアマチュアの方であれやこれやと色々なことを考え混乱してしまっている方をよく見ます。どういう球が打ちたいのか、自分のクセは何なのか。それにはどうすればいいのか。どんな形でもいいので、朝の練習から1つに絞ってやってみると大崩れはなくなると思いますよ」

■スコアアップのコツは『パー5のティショット』

もう一つ『プロのプレーでスコアアップの参考になる部分』を聞いてみると、「パー5が重要ですが、ティショットにプロとアマとで大きな差があると思います」と話してくれた。

「ティショットと2打目は100%の力で振っているのに、3打目で距離を合わせようとして急に50%と力の配分をすることは、人間の体では難しいと、片山晋呉プロが以前話していたと聞いたことがあります。実際にギリギリの2オンを狙う場合は別として、パー5のティショットを100%で打つプロはほとんどいません。プロですらそうなのですから、距離を逆算して、ティショットから70〜80%で3回打てる番手を選ぶとスコアアップにつながると思います」

小谷氏がプロのパー5の攻め方として「参考になると思います」と挙げたのが、「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」が行われる軽井沢72ゴルフ 北コースの16番。480ヤードの打ち下ろしで、グリーンの前にはクリークが流れていることもあり、これが2オン狙いの行く手を阻むホールだ。

「全体的にスコアが出る大会のなかでも特に易しいホール。選手はみんなこのホールでバーディを獲らないと勝てないことは分かっています。飛距離の出る選手はガンガン2オンを狙いますが、最初から3打目勝負にかける選手もいます。バーディを獲らないといけないなかで、それぞれの選手がどうやってティショットから攻めていくのか。自分だったらどうするかな、と照らし合わせてみると、自分のプレーにもすごく生きてくると思いますよ」

<ゴルフ情報ALBA.Net>