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高橋彩華はバーディを獲れるゴルフ 動画では見えない美パーツが肝【大江香織の美スイングがお好き】

2020年の活躍が期待される“若手のホープ”のスイングを、自身も昨年までレギュラーツアーで戦っており、「ほかの選手のスイングを研究することが好き」と語る大江香織が解説。今回は初の賞金シードを獲得した高橋彩華。

高橋彩華のドライバースイング【連続写真】

アマチュア時代には「日本女子アマチュアゴルフ選手権」を制覇するなど、将来が有望視されていた高橋。その後スランプに陥り最初のプロテスト受験に失敗したが、18年に2度目の受験で合格。1998年度生まれの黄金世代の一角で、ツアー初優勝が期待される。

昨年は未勝利ながら5500万円以上を稼ぎ、賞金ランキングは19位。一気にトッププロの仲間入りを果たしたが、そんな高橋のプレースタイルを大江は「とにかくバーディを獲れる選手だなと思いました。飛距離も出ますし、ピンに向かっていくゴルフです」と、攻撃性が特徴とした。

パーオン率は4位。ドライバーのうまさを表すトータルドラビングも10位。スランプのもととなったパッティングの向上次第では、いつ優勝してもおかしくない存在。安定したゴルフは、ショットで稼ぎ出しており、なかでも好ポイントは、「タメをつくりすぎないで、シャローに打っているところ」と大江はいう。

「ダウンスイングのクラブの最下点がボールより手前気味ですね。トップの切り返しでは少し体が沈みながらインサイドから入ってくる。フォロースルーでフェースの向きを見てもらうと分かりますが、フェース面が地面を向いています。うまくフェースをローテーションさせながら飛距離を出している感じです」。インパクト直前の写真ではフェースがキレイにアドレスの位置に戻って来ているのも分かる。

一連の動きを見て「パーツがキレイですね。動画ではわかりにくいですが、こうしてコマ送りで見るととても良いスイングです」と大江。爆発力もある高橋が、この美スイングで初優勝を挙げる日は遠くなさそうだ。

大江香織(おおえ・かおり)/1990年4月5日生まれ、山形県出身。通算3勝。153cmと小柄ながら体全体を大きく使ったスイングで8年連続シードを保持するなど、息の長い選手として活躍。2019年にツアー撤退を表明、「ツアーを撤退するプロに“大江が生きているから撤退しても大丈夫”と思ってもらえるように、色々活動できたら」と2020年からは新たなかたちでゴルフに携わっている。

<ゴルフ情報ALBA.Net>