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54歳の藤田寛之が今季レギュラーツアー初出場「緩く長く試合を楽しみたい」

<関西オープン 事前情報◇14日◇名神八日市カントリー倶楽部(滋賀県)◇6869ヤード・パー70>54歳の藤田寛之が国内男子ツアー「関西オープン」の会場に姿を現した。現在シニアツアーを主戦場に戦っている藤田は、今季初のレギュラーツアー参戦となる。

名手・藤田寛之が教えるアプローチ練習法【写真】

今大会が終わると、現地時間23日(木)から始まる海外シニアメジャー「全米プロシニア選手権」に出場するため、来週月曜日に移動。バタバタなスケジュールではあるが、今大会に出場することを決意した理由がある。「いまの若い選手たちのゴルフとか、日本のいまのトップ選手たちがどういうプレーをするんだろうって。そのなかで自分も一緒にプレーをして、シニアでもプレーヤーとしてまだまだ頑張れるというのをね。元気をいただきたいなと思って、出場させていただきました」。会場では若手プロたちと会話をする藤田の姿がとても楽しそうに見えた。昨年は「日本シニアオープン」で国内シニアメジャー初優勝。シニアツアーに13試合、レギュラーツアーに6試合、国内下部のABEMAツアーに3試合、ほかにも「全英シニアオープン」、「全米シニアオープン」など国内外にかかわらず、多くの試合に精力的に出場した。ただ、自身の年齢から最近はペースダウンを考えている。「頑張る、頑張ると言っても、もう50を過ぎましたしね。頑張るにもいろいろ限界があります」と本音を明かした。「体も持たない、気持ちも持たないということで、少しずついろんな背負っているものを脱いで身軽になりながら、ゴルフを楽しみながら、そして見ている方とみなさん一緒に楽しみましょう、みたいな感じですね」。勝ちにこだわってガンガン攻めるプレースタイルから、少しずつ卒業する準備をしているという。「『こういう藤田寛之もよろしいですか?』ということも思っております」と笑顔を見せた。「緩く長く試合を楽しみたい」と、今季初のレギュラーツアーは予選通過を目指しつつ、自分のペースで挑んでいく。来週の全米シニアプロに向けて、いいイメージをつけたいところだ。(文・高木彩音)

<ゴルフ情報ALBA Net>