このエントリーをはてなブックマークに追加

昨年のメジャー5大会優勝者は? 気になる日本勢たちの活躍も振り返る

<シェブロン選手権 事前情報◇17日◇ザ・クラブ at カールトン・ウッズ(テキサス州)◇6889ヤード・パー72>海外メジャー初戦の「シェブロン選手権」がいよいよ開幕。そこで、2023年のメジャー5大会の優勝者と日本勢の活躍をまとめてみた。

昨年Vのリリア・ヴが飛び込むシーン【動画】

◇■シェブロン選手権これまではカリフォルニア州のミッションヒルズCCで行われてきた伝統の一戦は、昨年から「ザ・クラブatカールトン・ウッズ」へ舞台を移し生まれ変わった。優勝は首位と4打差の11位タイから出たリリア・ヴ(米国)だった。首位タイから出たエンジェル・イン(米国)とトータル10アンダーで並びプレーオフに突入。1ホール目で池に入れたエンジェルに対し、バーディとしたリリアがメジャー初優勝をかざった。日本勢最上位はトータル1オーバー・28位の渋野日向子だった。「風も難しかったけれど、それどころの問題ではないようなショットが多かった」とショットに不安を抱えながらこの位置でフィニッシュした。ちなみに、渋野は2022年大会で優勝争いを演じ、4位フィニッシュを果たしている。第2ラウンドではその日のベストスコアとなる「66」をマークし、2020年12月「全米女子オープン」以来の単独トップにも立った。■KPMG全米女子プロゴルフ選手権最終18番のバーディでトータル8アンダーにした中国の20歳(当時)、イン・ルオニンがメジャー初優勝を挙げた。同年4月に行われた「DIOインプラントLAオープン」に続く米ツアー通算2勝目となった。1打差の単独2位にはトータル7アンダーの笹生優花が続いた。トップに並んでクラブハウスに戻ったが、ルオニンにかわされて、2021年「全米女子オープン」に続くメジャー2勝目にはあと一歩届かなかった。それでも「メジャーで大事なのは楽しむこと」。攻めの姿勢で存在感を放った。■USGA 全米女子オープンハワイ出身の25歳(当時)、アリセン・コープス(米国)がツアー初優勝をメジャー大会でやってのけた。しかも名門ペブルビーチで挙げたとあって「本当に夢見ていたことだけど、まさか実現するとはまったく予想していなかった」と本人も驚きのメジャー制覇だった。畑岡奈紗は優勝争いを演じたが、悲願のメジャーVはお預けとなった。自身初となる単独首位で最終日を迎えたが、一緒に回ったコープスが3つ伸ばしたのに対し、畑岡は「76」と失速。バックナインでかわされ4位タイで大会を終えた。それでも「本当に近くまで来ている感覚はある」と日本のエースは気丈に語った。メジャー制覇はそう遠くない。そんな期待を感じさせる一戦となった。■アムンディ・エビアン選手権フランスで生まれ育ったセリーヌ・ビュティエがトータル14アンダーでフィニッシュ。後続に6打差をつける圧勝で、メジャー初制覇を飾った。「私の最大の夢。もしメジャーで優勝するとしたら、エビアンでなければならなかった。でも、まさか今週だとは思ってもいなかった」とメジャー初Vを母国で達成し、喜びを爆発させた。地元の星・ビュティエと最終日最終組で回った畑岡は、3バーディ・4ボギーの「72」とスコアを落とし3位タイフィニッシュ。またもメジャー制覇はかなわなかった。ただ、メジャー5試合でこれまで唯一トップ10入りがなかったエビアンでつかんだ好成績。「やっとこの試合でもトップ10に入れた。あと残すはメジャー優勝だけかなと思います」と明るい”材料”を持ち帰れた。また、笹生優花も同じく3位タイフィニッシュを果たした。18番グリーンでは、姉のように慕うビュティエのメジャー優勝をともに祝った。■AIG女子オープン海外メジャー最終戦。首位タイからスタートしたリリア・ヴ(米国)が「シェブロン選手権」に続くメジャー2勝目を挙げた。同一年でのメジャー大会複数回優勝は2019年のコ・ジンヨン(韓国)以来であった。畑岡奈紗と岩井明愛は日本勢最上位の11位タイに入った。畑岡は、首位と5打差の9位タイで最終日を迎え「何が起こるか分からない。6打差以内なら」と逆転を目指したが、出入りの激しいゴルフで「74」。悔し涙を浮かべた。一方の明愛は、初日3オーバー・103位タイと出遅れながら、そこから「71」、「69」、「71」とアンダーパーを並べてのこの結果。「自信になる。(予選落ちした)全米女子オープンは悔しかった。今週も最初は同じ位置だったけど、予選を通って最終的に上にいけたのでちょっと自信になりました」と今後への足掛かりを築いた大会となった。

<ゴルフ情報ALBA Net>