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日曜日まで熊本で試合→2日後にはテキサスで18ホール 山下美夢有の“メジャー”への思い「去年よりレベルアップした姿に」

<シェブロン選手権 事前情報◇17日◇ザ・クラブ at カールトン・ウッズ(テキサス州)◇6889ヤード・パー72>14日(日)まで熊本で行われた国内ツアー「KKT杯バンテリンレディス」に出場し5位タイになった山下美夢有だが、16日(火)からヒューストン近郊で行われる今季初メジャーに向け、会場で調整を行っている。

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米国に到着したのは15日(月)のお昼過ぎ。その日はレジスト(出場登録)のためだけにコースを訪れたが、次の日からアクセル全開だ。16日はプロアマが行われたが、そのメンバーに入っていなかった山下は、まだプレーが始まる前の早朝にアウト9ホール、そして全組スタート後の午後5時ごろからイン9ホールを回り切った。空き時間は一度ホテルに戻り一息つく時間もあったが、弾丸渡米→即18ホールと精力的に動き回った。「月曜日は寝られなかったですね。なんか『めっちゃ寝た! よし起きよう』と思ったらまだ夜中の1時…みたいな感じでした」。まだ時差ボケは残るが、メジャーへの思いがその体を突き動かす。開幕前日の17日(水)もお昼前から18ホールを回り、最終調整の場とした。2年連続で日本ツアーの年間女王に輝いた22歳は、今季は海外メジャーへ積極的に出場する方針を立てている。昨年は「全米女子オープン」(予選落ち)、「エビアン選手権」(48位)、「AIG女子オープン」(21位)と3試合を戦ったが、今年は早くもこのシェブロンからエントリー。「こういう難しいセッティングは、なかなか経験できない。楽しみながらキャディさんと攻め方なども色々練習ラウンドで試して、考えて、結果に出せたらいい」と自らを試していく。コースの印象は「グリーンも、ティショットもところどころ狭くて難しい」と話す。直前まで攻略への対策を練っていく。17日は、今夏のパリ五輪開幕式が行われる7月26日まで残り100日だった。現時点で日本代表枠は『2』で、山下は4番手につけている。「上位で戦えてるので、出られるチャンスがあれば出たい」と“逆転”を目指す立場だが、「まずは目の前の試合に集中してやるべきことをやるだけ」と今はここに全力を注いでいく。「ほんまあっという間。メジャーだからとかではなく、1日1日を大切にして。今シーズンも去年よりもまたレベルアップできた姿で終われたらいいなと思ってます」。日本ツアーで数々の記録を打ち立てる“絶対女王”の目は、さらなる高みを見つめている。(文・間宮輝憲)

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