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「ゴルフは飛ばしだけじゃない」 尾崎直道、丸山茂樹、篠崎紀夫らシニアプロがショートコースでガチンコ対決

あす15日(月)の正午から北谷津ゴルフガーデン西コースで「第1回レジェンドカップゴルフトーナメント」が開催される。出場するのは尾崎直道、羽川豊、水巻善典、芹澤信雄、加瀬秀樹、奥田靖己、井戸木鴻樹、崎山武志、深堀圭一郎、桑原克典、塚田好宣、丸山茂樹、田中秀道、宮瀬博文、丸山大輔、篠崎紀夫の15名のシニアプロたちだ。

昨年のシニアツアー賞金王がスーツでバチッと決めました【写真】

千葉県千葉市に位置する北谷津ゴルフガーデンは、230ヤードの練習場と18ホールのショートコース兼ね備えた施設として1970年に開場。94年からは「ジュニアゴルフミーティング」を創設し、ジュニア育成に力を入れている。ここから市原弘大、池田勇太、葭葉ルミ、稲見萌寧、西郷真央などを輩出した。 今大会では西コース9ホールを2度回り、18ホールストロークプレーで賞金総額500万円をかけて戦う。ショートコースのため、1番ホールは100ヤード、2番ホールは56ヤード、3番ホールは103ヤード…と当然ドライバーを使えるホールはない。なぜ、ショートコースでプロの大会を行うのか? 21年にシニアツアーの賞金王に輝き、北谷津ゴルフガーデンに所属する篠崎に話を聞いた。 「昨今、男子ゴルフは飛ばしの世界に入ってしまった。アマチュアにとって300ヤードオーバーは夢の世界じゃないですか。飛ばないとゴルフにならないかというと、そうではない。このコースで、シニアのレジェンドたちの100ヤード以内の技を見てもらって、ゴルフは飛ばしだけじゃないというところを分かってほしい」 観戦チケットは北谷津ゴルフガーデン内で1名につき2000円で販売され、通常のツアートーナメントよりも、かなり近くから観戦できる。「西コースの真ん中にいたら、いくつものホールをいっぺんに見られるし、プロの数も少ないから、見たい組にすぐつけて、隣ではまた違うレジェンドが回っている。技をいっぱい見られるという意味では、ショートコースはすごくいいんじゃないかと思って企画しました」。 今回は記念すべき第1回目となるが、第2回、第3回と続けていくプランもすでに持ち上がっているという。「レジェンドのすごい先輩たちに声をかけて賛同していただいたので、次はジュニアとか女子プロとかレギュラーの男子プロも混ぜてやっても面白いと思う。ここなら300ヤード飛ばなくたって、ジュニアもみんな公平にできる。プロがアマチュアに負けるということも出てくるだろうしね(笑)」。 飛距離が必要ないため、5月に68歳の誕生日を迎える最年長の尾崎直道が優勝する可能性だって十分にある。地の利でいえば、篠崎だって負けられないはずだ。その話を向けると「北谷津を知り尽くしていたら逆に難しいのよ(笑)。情けないけどあまりいい成績を出したことがないんです。自分は裏方に回ります」とちょっと弱気な発言が飛び出した。 例年、シニアツアーの開幕戦として行われてきた「金秀シニア沖縄オープン」が開催中止となり、今年は「ノジマチャンピオンカップ箱根」(4月18〜19日)からシーズンが始まる。今大会はシニア開幕前哨戦の色も持つ。マスターズの優勝の行方も気になるところだが、100ヤード以内のプロのガチンコ勝負も見応えがありそうだ。

<ゴルフ情報ALBA Net>