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“飛ばしのソース”が詰まったスイングで米初Vを狙う勝みなみ【石井忍のスイングチェック】

2024年の米国女子ツアーに挑戦している日本勢のドライバースイングをツアープロコーチの石井忍が解説。今回は勝みなみのスイングを深掘りしていく。

上半身の回転を誘導する腕の使い方に注目! 勝みなみのドライバースイング【連写真】

2022年の「日本女子オープン」で史上3人目の連覇を飾り、同年の米国女子ツアーQスクール(予選会)を突破し、23年から主戦場を米国に移している勝。年間ポイントランキング74位で終え、米ツアー2年目となる今シーズンはフルシード選手として戦っている。そんな勝のスイングについて石井は「バックスイングをしっかり回転するための腕の使い方と、切り返しで足を蹴り上げるための下半身の使い方がとてもいい。飛ばしのソース(要因)になっています」と話す。バックスイングをしっかり回転するための腕の使い方とは?「バックスイングのとき、右腕が伸ばしっぱなし。両腕をルーズに使わない、(右腕の)“張り感”が保たれていることで、右の肩甲骨が押されて上半身が回転していきます。手先で上げてしまうと、上半身が回らずスピードがでにくくなり再現性が下がることにつながるんですよね」。勝のバックスイングの初動は体の回転でクラブを上げやすくすることにつながっている。ダウンスイングでは下半身がしっかり先行していく。「切り返しの踏み込みもとてもいいです。両足のヒザが開いて前傾が起き上がらない。このあとしっかり地面を踏んでいって蹴り上げる準備ができますね。そのあとはしっかり蹴り上げている。“飛ばし屋のスイング”ですね」背中をターゲットに向けた状態で下半身から切り返しができることで、ひねりによる“タメ”ができ、ヘッドスピードも早くなりやすい。前傾姿勢の維持ができていることで、安定したショットにもつながる。2年目となる米ツアーシーズン。年々パワーアップしているショットで、初優勝を狙っていく。

<ゴルフ情報ALBA Net>