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LPGA“昇格”目指して馬場咲希、上原彩子ら日本勢が多数参戦 米女子下部ツアーの出場資格は?

米国女子下部のエプソンツアーがすでに開幕している。世界各国から選手が集まり、LPGA“昇格”を目指して戦う。日本からも馬場咲希、上原彩子、谷田侑里香、アマチュアの長野未祈らが参戦している。

馬場咲希の360度ドライバースイング【写真】

これまでは賞金ランキング制、すなわちシーズン終了後のランキング上位10名がLPGA昇格となっていたが、これが今季から大きく変更。ポイント制に変更され、11〜15位までも出場カテゴリーに組み込まれることになった。世界最高峰のツアーへの道がさらに大きく切り開かれた、というわけだ。では、そもそもエプソンツアーにはどんな選手が出場できるのか。出場カテゴリーをおさらいしてみよう。まず、カテゴリーAが『昨年のエプソンツアー上位者』。惜しくも下部ツアーに留まった、ランキング11位から80位の選手が入っている。カテゴリーB『トーナメント優勝者』を挟んだのち、3番目のカテゴリーCは『昨年のQシリーズで最低72ホールを回った選手』。すなわち、米ツアー最終予選会にあたる「Qシリーズ」の最終成績に関係なく、そこまで進んだ選手は上位のカテゴリーに組み込まれるということになる。Qシリーズは6日間108ホールで争われ、上位20位までがLPGAのカテゴリー14、21〜45位までがカテゴリー15に組み込まれる。カテゴリーCにはカテゴリー14に入った西郷真央、吉田優利の名前もあるが、LPGAメンバー入りを飾った選手らが下部ツアーに出場する機会はほとんどないといってもいいだろう。Qシリーズを62位で終えLPGAメンバー入りを逃した馬場はこのカテゴリーCに入り、出場優先順位は114番目に位置している。そして『当年度のLPGAプライオリティリストに掲載されているLPGAツアーメンバー』と記されているカテゴリーFには上原が入っている。最大12名が選出されるが、上原はその9番目(出場優先順位は152番目)となっている。そして、カテゴリーI『前年のLPGA Qスクールセカンドステージで80位以内(およびタイ)に入った選手で、Qシリーズに進出しなかった者』に谷田、長野が入った。Qスクールセカンドステージはエプソンツアーの出場資格も争われており、40位タイ(最終的には30位タイまでの41人)がファイナル進出のカットラインになったが、それを逃した選手のうち28人がリシャッフルまでの限定的な出場権を手にした。実は、これはアマの長野にとってはうれしいカテゴリー。というのも、プロでなければファイナルQTに出場できず、今年5月の卒業まではアマ資格を保持することをコーチと了承していたから。つまり、このカテゴリーによって、長野はプロ転向後、そのままエプソンツアーに出場し、LPGAへの道を目指すことができる。ここには長野のほかにアマチュア7人がいる。カテゴリーK『前年のLPGA Qスクールセカンドステージで72ホールを回った残りの選手(すなわちカテゴリーIに含まれない選手)』があり、ここに山路晶、伊藤真利奈、山口すず夏が入っている。だが、出場できる可能性が低いのが現状だ。LPGA同様、シーズン中に2度のリシャッフルが行われる。リシャッフル時点のポイントランキング上位80名がカテゴリーE、そこから漏れてもポイントを獲得していればカテゴリーGへと出場優先順位が上がる。谷田、長野にとっては、限られた出場機会のなかでポイントを積み重ねていくことが、LPGAの道を切り開くための大事な一歩目となる。

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