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2023年シニア賞金王・宮本勝昌 今年も狙うぞ「国内シニア優勝」「レギュラーシード」「米シニア出場権」

7日、「宮本勝昌プロ2023PGAシニアツアー賞金王祝賀会」が都内で開催。師匠の芹澤信雄、兄弟子の藤田寛之らチームセリザワのメンバー、永久シード選手で日大の先輩でもある倉本昌弘、日大同期の横尾要、日本プロゴルフ協会の吉村金八会長、スポンサー関係者ら85人が出席した。

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2023年の国内シニアツアーは宮本の強さが際立っていた。11試合に出場して優勝3回を含むトップ10が10回。8月の「ファンケルクラシック」でシニア初優勝を挙げると、10月の「福岡シニアオープン」ではプレーオフで片山晋呉を破って2勝目。そして11月の最終戦「いわさき白露シニア」で3勝目を挙げ、賞金王のタイトルを獲得した。 「1番という意味ではレギュラー時代もできなかった初めての経験で、自分が思っていた以上にうれしかった。1試合1試合、優勝を目指してやった結果、賞金王につながったと思う。日頃から応援していただいている方々の喜んだお顔を見れたのが、うれしかったです」 その一方で悔しい経験もした。22年まで守っていたレギュラーツアーのシードを失い、最大の目標に掲げていた12月の米シニアツアー、PGAツアー・チャンピオンズの「QTファイナルステージ」では37位と振るわず、出場権を得ることができなかった。 その2つのフィールドで、今年挽回のチャンスはある。国内のレギュラーツアーは生涯獲得賞金25位以内の資格を行使して参戦。「今年はシニアツアーを主として出るつもりでいるので、レギュラーツアー13〜14試合に出ようと考えています。その少ない試合の中で、もう1回シード復活を目指す」。初戦は開幕戦の「東建ホームメイトカップ」となる。 また今年は、12月の米シニアツアー予選会の前に3つの海外シニアメジャーが控えている。昨シーズンの国内シニアツアー賞金ランキング4位以内に与えられる来年の「全米プロシニア」と「全米シニアオープン」の出場権、同10位以内の上位2名に与えられる「全英シニアオープン」の出場権獲得を得た。 昨年は45歳以上のレギュラーツアー優勝者(19年中日クラウンズ)に与えられる権利で全米プロシニアに出場。予選ラウンドを単独2位で通過し、最終的に10位タイでフィニッシュしている。「優勝も含めて戦えるチャンスがあると思っている。米シニアツアーの予選会にももう1回挑戦したいと思っていますので、その2つはかなり意識しています」。 宮本は昨年、『10月10日時点の日本シニアツアー賞金ランキング5位までの最上位者』の資格で米シニアツアーのQTファーストステージをスキップし、ファイナルから戦うことができた。また、海外シニアメジャーで結果を残して、米シニアツアーの賞金ランキング100位以内入っていれば、ファイナルからの資格が得られる。優勝を目指しつつ、少しでも上の順位で終えることが大事になりそうだ。 もちろん、国内シニアツアーでは「出る試合はすべて優勝を目指す」。続けて、「その積み重ねが、また賞金王になれればいいと思っていますし、その先に米シニアツアーも開けてくると考えているので、そういう心意気でいます」と力強く語る。51歳のその目はキラキラと輝いていた。

<ゴルフ情報ALBA Net>