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数ミリでショット・イン・イーグル逃すも 古江彩佳が“高精度ショット”連発で上々発進「前を向いてラウンドできた」

<ブルーベイLPGA 初日◇7日◇鑑湖ブルーベイGC(中国)◇6675ヤード・パー72>先週のシンガポールで優勝争いを繰り広げた古江彩佳が、中国でも好調だ。午前組でプレーした初日は7バーディ・2ボギー・1ダブルボギー。「69」で3アンダーをマークし、上位についた。

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序盤は不安定さもうかがわせた。先に来たのは13番のボギー。それをショットをピンに絡め奪った14、15番の連続バーディでアンダーに戻した。だが17番パー4では、ティショットをバンカーに落とすと、2打目が木に当たってOBに。ラウンド後、大会を中継するWOWOWのインタビューで「痛いロストボールだった」と振り返ったホールでダブルボギーを叩いてしまう。しかし、ここからが真骨頂。「取り戻すという気持ちで、前を向いてラウンドできた」と、その眼から炎が消えることはない。2.5メートルを沈めた3番、8メートルほどをねじ込んだ4番の連続バーディで1アンダーに戻した。そして、その後1つずつバーディとボギーを記録し迎えた8番パー5で会心のショットが生まれる。その3打目は、フォローの風のなかグリーン奥に切られたカップの手前に着弾。するとスピンが効いたボールが、ラインに乗ってそのカップ方向へと転がっていく。「うまく攻められた。もし入ってくれれば17番のダボがキャンセル(帳消し)になるくらいだった。入ってくれたらラッキーだなという感じでした」。惜しくも“数ミリ”ずれてショット・イン・イーグルこそならなかったが、状態の良さを象徴するようなスーパーショットで流れを引き寄せた。続く9番も5メートルほどはあろうかというバーディパットを決めて、最高のフィニッシュに。「難しいグリーンではあるけど、きょうはマシなところに(ピンを)切ってくれていた。アンダーもビッグスコアも出ているので、しっかりついていきたい気持ちでした」。ときに傾斜が多いグリーンの特徴を生かすようなマネジメントでピンそばに寄せるなど、その“精密機械”ぶりも印象に残る一日だった。「あしたはあしたで集中して、アンダーを目指して頑張りたい。風もたぶん強くなる。そこも読んでいきながら頑張っていきたい」。現時点で首位とは4打差。単独首位から出た最終日に伸ばせず、逆転優勝を許した先週の悔しさを晴らすチャンスが訪れた。

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