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「順位も順位…右足を残すことに集中」 西村優菜は修正を意識しながら『68』

<ホンダLPGAタイランド 最終日◇24日◇サイアムCCパタヤオールドC(タイ)◇6576ヤード・パー72>3日目を終えた時点で41位。「順位も順位だったので」と、西村優菜は思い切って最終日の18ホールで、今週苦しむ原因になったショット面の修正につながるプレーを続けた。すると今大会初の60台となる「68」という結果がついてきた。

“右足”に注目! 西村優菜のショット練習【動画】

前日はショットが荒れた。「思わぬミス」が続いて「74」とスコアを落とした。そこでラウンド後には練習場で、キャディの助言なども参考にしながら原因を探った。「少し右手がつまっているような感じがしていた。それで一番しっくりきた、右足を残すことにきょうは集中することを、ひとつの目標にしました」。改善度は「半分いくか、いかないかくらいですね」と笑うが、初日と3日目が10回で、2日目が9回だったパーオン数は12回まで回復。ミスの幅が小さくなったことも、わずかだが安心感につながる。「大きなミスもあったけど、そこは耐えられました」。試行錯誤のラウンドが、来週以降にもつながりそうだ。オフにはショートゲームや、パッティングの自信をつけるため練習を重ねた。そしてこのタイではグリーン上でボールの転がりが良くなったことなどを実感。4日間の平均パット数は27回と、効果は数字にも表れている。「パター、アプローチは自信を持って打てました。この(不調な)ショットだとありがたかったですね」。それが、しっかりと“耐えられた”大きな要因にもなった。昨年、米国ツアーのシード権を手にしたことで、出場72人(最終日までに1人棄権)と門戸の狭い今大会の出場がかなった。そして来週もシンガポールで行われる「HSBC女子世界選手権」にエントリーし、さらに再来週の中国戦「ブルーベイLPGA」も戦うことができる。濃密なシーズンのスタート時期を過ごしている。「(タイでは)もう少しいいゴルフがしたかったけど、そのなかでも気持ちを切らさずにできたのは良かった。来年もここに戻ってきたい」。アジアでしっかりとポイントを積み上げ、「優勝」を目指す一年への勢いをつけたい。(文・間宮輝憲)

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