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史上最年少プロ転向の15歳が“軍団入り”か? ジャンボも熱視線「あれ中学生か?」

3日(土)から2日間にわたり、ジャンボゴルフアカデミーで『ジャンボ尾崎セレクションISPS』が開催された。参加したのは中学3年〜高校3年の男子10名、女子9名の計19名。そのなかに、3月に史上最年少でプロ転向する15歳・香川友(野田一中3年)の姿もあった。

ジャンボもニッコリ 15歳のスイングに「すげえな」【写真】

香川が今回のセレクションに応募したのは「100勝以上しているジャンボさんがすごい方なので、いろいろ(話を)聞いてみたい」という思いから。ジャンボこと尾崎将司は、ツアー通算113勝(72年のニュージーランドPGAの1勝を含み、73年以降の国内ツアー94勝)を挙げ、賞金王に輝いた回数は12回というゴルフ界のレジェンドなのは言うまでもないが、そんな人物の愛弟子になるために候補したという。セレクションでは5番アイアン、ドライバー、ウェッジショットをそれぞれ5球程度打つテストが行われたが、特に「緊張しなかった」というのも中学生離れしている。そんな香川のショットを見たジャンボは「すげえな」と笑顔で話したり、ドライバーショットには思わず球筋を真似て右手でジェスチャーするシーンも見られた。香川はジャンボの感嘆の声に気づかなかったというが、セレクション後にそのことを伝えられと「うれしいです」と照れくさそう。そしてジャンボはそんな香川の印象を聞かれると、「今回のセレクションをうけた男子のなかでは一番いい」と高評価を与えた。「あれ中学生か? プロ転向を宣言したのか。もうQT受けたのか? まあ面白いんじゃないか」と報道陣に“逆取材”するなど、興味津々といった様子だ。そんなジャンボから熱視線を受けた香川が15歳でプロ転向を決めたのは、「プロは難しい環境なので、それを学んで、どんどん上に行きたい」というのが理由。目標は「世界ランキング1位」で、将来は海外で活躍することを目標としている。「どんどん少しずつ進んで努力していきたいです」という夢の実現へ、15歳はジャンボ邸の門を叩いた。昨秋には日本ゴルフツアー機構(JGTO)のQTにも出場し、3次まで残った。順位は81位となり、今季は国内男子下部のABEMAツアーや、主催者推薦をもらえたレギュラーツアー出場へ意欲を示す。すでに当たれば300ヤードほどの飛距離を誇り、自身の魅力を聞かれた時の答えも「ドライバーを飛ばすこと」。さらに「グリーン周りのアプローチが好きなので、いろんな技を見てもらえたらなと思います」というアピールも忘れない。ジャンボを関心させるほどの素材を持つ規格外ルーキーは、どんなプロ生活のスタートを切るのか? その前に“ジャンボ軍団”の一員となる合格をつかみとれるのか、その結果も気になるところだ。(文・高木彩音)

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