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PGAツアーと統合を進めるPIFは女子ゴルフの統合には反対? LPGA、LET統合延期の裏にゴルフサウジが…

米国女子ツアー(LPGA)と欧州女子ツアー(LET)との統合の賛否を問う“投票”が延期されたのは昨年11月。以降その“統合”は暗礁に乗り上げている。

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2024年シーズンが開幕したLPGAツアーだが、年初にモリー・マーコックス・サマン会長から選手に手紙が送られ、「LETツアーとの統合は無期延期」と通達されたという。 これにより24年のLETツアーのトップ4が獲得する予定だった来季のLPGAツアー出場権も白紙になった。 投票が延期された明確な理由は告げられていなかったが、LETツアーに現在7大会のスポンサー試合を持つ“ゴルフサウジ”が「LPGAツアーとの統合の詳細を求めた」と英テレグラフ紙が伝えた。同紙は「実質的には統合の阻止で、詳細がなければ“ゴルフサウジ”はLETツアーからの撤退を示唆した」としている。 “ゴルフサウジ”はサウジアラビアの政府系ファンドのPIFが運営し、PIFは男子の高額賞金リーグの「LIVゴルフ」も完全バックアップしている。 “ゴルフサウジ”は「アラムコ・サウジレディス・インターナショナル」や、「アラムコ・チーム・シリーズ」を23年には11大会を開催。24年は少なくとも6大会を予定している。2月15?18日に開催される「アラムコ・サウジレディス・インターナショナル」の賞金総額は500万ドル(約7億2500万円)と高額でLETツアーの主要スポンサーとなっている。(文・武川玲子=米国在住)

<ゴルフ情報ALBA Net>