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大会2勝のB・ランガーは「今年が最後」とマスターズから“引退”へ 全米オープンも「おそらく最後…」

1985、93年と二度のマスターズ・チャンピオンに輝いた66歳のベルンハルト・ランガー(ドイツ)が17日、米ハワイ州で開幕したPGAツアー・チャンピオンズ(米シニアツアー)の会場で「今年が最後のマスターズ参戦となる。そう決心した。全米オープンもおそらく最後になるだろう…」と発表した。

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今年で41度目の出場となるランガーは82年にマスターズデビュー。85年には3度目の挑戦でみごとにグリーンジャケットを獲得し、その後、93年大会も制すなど、ドイツ人として初のメジャーチャンピオンとして一時代を築いた。マスターズは、歴代チャンピオンに生涯の出場を認めている。しかし過去3年間は予選落ち。「74」がベストスコアで、出場過去17回でトップ20に入ったのは、2014年の8位の一度だけ。06年からは出場6回連続予選落ち(11年は欠場)だった。「三菱エレクトリック選手権」(米ハワイ州)の会場、フアラライGCでインタビューに応えたランガーは、「メジャーはとてもエキサイティング。しかし同時に、他の選手が9番アイアンでグリーンを狙うところで、私は3番アイアンや2番ハイブリッドを打たなければならないことが分かっている。それで戦うのはとても難しい。挑戦をすることはとても好きだが…とてもタフな挑戦だ」と話した。ランガーは50歳からのシニアツアーでも大活躍。昨年は「全米シニアオープン」に勝利、シニアで最多の46勝の金字塔を打ち立てた。その勝利で今年、パインハースト(米ノースカロライナ州)で開催される「全米オープン」(6月13?16日)の出場権を得た。マスターズで複数勝利を挙げた17選手のうちの一人でもあり、メジャー大会からの引退を語るランガーは、「これから何か“ミラクル”が起きない限り…」と付け加えた。(文・武川玲子=米国在住)

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