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谷将貴コーチに教わってから絶好調! 横田真一が1Wのロフトを「人生で初めて」10度にした理由

<いわさき白露シニア 2日目◇25日◇いぶすきゴルフクラブ(鹿児島県)◇7052ヤード・パー72>横田真一がプロコーチの谷将貴氏に教わり始めたのは10月のこと。お互いのYouTubeにコラボ出演したのがきっかけだった。それから横田は絶好調。新スイングに取り組みながら、シニアツアー3試合に出て6位タイ、3位タイ、8位タイとトップ10を外していないのだ。タッグを組んで4試合目となる今週の最終戦も、トップと1打差のトータル5アンダー・2位タイとシニアツアー初優勝を狙える位置で最終日を迎える。

横田真一がグリーン周りで使う「イップス3点セット」【写真】

谷氏はかつて片山晋呉とタッグを組み、2004年、05年、06年、08年と4度の賞金王獲得をサポート。09年の「マスターズ」では、バッグを担いで当時の日本勢最高成績となる4位タイに入った。いまも片山のスイング相談にのるほか、レギュラーツアーの若手、片岡尚之と大岩龍一を教えている。 感覚派の横田は「スイングが毎回違う」。フェースが開いて下りてきて手首を返すことでボールをつかまえていたため、球が散らばることが悩みだった。それを谷氏の指導のもとで、フェースの開閉を抑え、インパクトを点からゾーンに変えるスイングに改造中。「技術的な面では谷さんのレッスンがすごくいいし、球が数段暴れなくなりました」と、その効果を実感している。

「9度よりずっと立っていたんだけど、いまは大人の10度」。スイング改造に伴い「人生で初めて」ドライバーのロフトを10度に寝かせた。キャロウェイの『パラダイム ◆◆◆』はロフト9.0度の表記だが、アジャスタブルホーゼルで10度に調整している。以前よりも手首のスナップを使わなくなり、ロフトが立って当たるため、そのぶんドライバーのロフトを寝かせているのだ。 また、「優勝争いで緊張してきたりすると、やっぱりロフトが寝ているほうが楽。どうしてもスイング(リズム)が速くなって、振り遅れて球がつかまらなくなってくるから。やっぱり上手い選手ってドライバーのロフトが寝ているイメージがある」ともいう。一般的に、クラブのロフトが多いほど、ボールはつかまりやすい。 最終日は、トータル6アンダーでトップに立つ宮本勝昌と、2位の横田、3位の野中茂との最終組となった。宮本は水城高時代、横田の1学年後輩だが、レギュラーツアーの勝ち星は宮本が12勝で横田が2勝。シニアツアーでは宮本は今季2勝を挙げて賞金ランキングトップに立ち、横田は未勝利で同ランキング22位と成績では分が悪い。 それでも「偉大な宮本と一緒なので、明日だけは憧れるのをやめて、アレできればいいなと思って(笑)」と、今年の流行語大賞にノミネートされている2つを引用しながら、シニア初優勝へ突き進む。(文・下村耕平)

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