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UTで2オン、1Wのワンオンチャレンジは“グリーンオーバー” 笹生優花は持ち味発揮で浮上

<BMW女子選手権 3日目◇21日◇ソウォンバレーCC(韓国)◇6647ヤード・パー72>風が強くなってきた終盤に、笹生優花は持ち味をさらに発揮した。打ち上げの15番パー5では、残り226ヤードからユーティリティで2オンに成功。手前5メートルにつけたイーグルパットはあとひと転がり届かなかったが、楽々バーディ。16番は決め切って連続で伸ばした。

ネコちゃん乱入【写真】

ティイングエリアがかなり前に出て、実測250ヤードと“ワンオンチャレンジ”にもなった17番パー4では、風向きを確認しながらドライバーを握った。右ドッグレッグで、フェアウェイからグリーンまで右サイドに大きな池が待ち構えている状況。そのなかでの豪快なひと振りはキャリーでグリーンをオーバーした。左足下がりのアプローチは「なかなか難しいし寄らない状況だった」とパーにとどまったが、「近くにつけたかったし、入れたかったですよ(笑)」とギャラリーを沸かせた一打を振り返る。この日は4バーディ・1ボギーの「69」でプレー。トータル6アンダーの17位タイに浮上した。出だし1番では1メートルのバーディパットがカップのフチに蹴られ、あと一筋、あとひと転がり…とパッティングが決め切れない場面も少なくなかったが、「打ちたいところにも打てていたしスピードも合っていた。入らない日だったんでしょうね」と、深く考えすぎずに溜まりそうなフラストレーションとうまく向き合い続けた。今季ここまでトップ10入りは出場18試合中8回でツアー3位。「あまり自己評価したことないので…」と自身のプレーを採点することはしないが、韓国で今季9度目のトップ10入りに近づいた。「楽しんでやることに集中して、いい1週間にしたい」と笹生らしく意気込みながら、最終日も“豪打”でチャンスメイクしていく。(文・笠井あかり)

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