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「第三者から見たら真ん中、ボール1個分(笑)」 勝みなみは“大胆”な修正で7位発進

<アセンダントLPGAベネフィッティング ボランティアーズ・オブ・アメリカ 初日◇5日◇オールド・アメリカンGC(米テキサス州)◇6517ヤード・パー71> ティショットが「予想外」にフェアウェイセンターに構えるバンカーにつかまり、パーパットは3メートルも残った。勝みなみは最終ホールのしびれる局面でナイスセーブ。4バーディ・1ボギーの「68」で回り、3アンダー・7位タイで滑り出した。

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開幕前には先週と今週のコースコンディションに大きなギャップを感じていたが、夜中に降ったテキサスらしくない雨の影響で、硬く締まったグリーンは少しやわらかく感じた。「先週のイメージが残っているので難しい部分ではあったけれど、雨が降ったぶん、少し先週に近くはなってくれた」。止まりやすくなったグリーンを、スピンが利いた球で攻め続けた。 インからスタートして14番は2打目を1メートルにつけ、15番は9メートルを流し込み、連続でバーディを奪った。ボギーもひとつあって折り返したが、後半は2つのパー5でバーディ。「全体的にショットも安定していたし、パットも長いのが入ったり、最後もいいパーセーブがあった。先週よりもいい感じでラウンドできている」と、上位で終えた一日にうなずいた。 ここ最近は「パット次第」というプレーが続いていた。先週は決め切ることができず、最終日の「実質3パット3回」も悔しそうに振り返りながら迎えたこのテキサス戦。この日は27パットにまとめることに成功した。 「コーライグリーンみたい」と話していたこのバミューダ芝に手を焼く選手も多いなか、この日は気持ちよく決められた。「ボールの位置がちょっと右にあったので左に置くようにした。目線も変わるし、感覚も変わる。気持ち的にも変わった」と、パッティングが決まらないと徐々に右に置いてしまうクセを朝に直した。本人としてはボール2個分、真ん中より左に寄せているというが、「第三者からみたら真ん中。ボールも1個くらいだと思う」。こう言って笑うが、本人にとって“大胆”な修正が、ばっちりハマった。 最終9番のような3メートルの距離を決め切きることも、スコアメイクには欠かせない。「こういうコースだと、風に流されてアプローチがあれくらい残ることも多い。決められるというのは自信になるし、攻めていける」と、グリーンが小さくて硬いうえに、上空には風が吹き続ける状況。難しいセッティングのなかで、微妙な距離を決めてボギーを少なくすることも大事になる。 現在のポイントランキングは79位で、シード権獲得のボーダーライン(80位)が背中に迫る。それでも「順位ばかり気にしていても楽しくない。いまできることをして、上位に行けたらラッキーくらいの気持ちで。いい時は絶対にくると信じてやっています」。後ろは振り返らずに、前だけを見て、ルーキーイヤーを突き進む考えだ。 とはいえ、この滑り出しは好機にもなるだろう。「予選通過は上位でしたい。上位でプレーできるように頑張りたい」と午前組でプレーするあすを見据え、首位との4打差を追いかけてく。(文・笠井あかり)

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