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PINGの未発表アイアン『ブループリントS』 に替えた選手は元々何を使ってた?

<パナソニックオープン 初日◇21日◇小野東洋ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇7113ヤード・パー72> 今週、PING契約の蝉川泰果が、未発表のマッスルバックを投入。『ブループリントT』と書かれたプロトタイプの感想は「めっちゃいいです」。新たな武器に好感触を得ているが、同社は直近でセキ・ユウティンが替えた彫りの深い未発表のキャビティ『ブループリントS』も国内ツアー供給済み。つまり、未発表の『ブループリント』には『T』と『S』の2つが存在する。

どれが『ブループリントS』に近いのか?PING『S55』と『iBlade』と『i59』アイアンの顔を比較【画像】

ところが、同社の担当者は「未発表のため詳細は話せません」と、お決まりの対応。ならば、移行した選手が元々使用していたアイアンから想像力を働かせるしかない。特に「ブループリント=マッスルバック」の常識があるため、キャビティになった『ブループリントS』がどんな性能か?は、相当気になるポイントだ。先週のPGAツアー「フォーティネット選手権」でサヒス・ティーガラも『ブループリントS』で優勝したが、他の海外選手はどうだろう。現行の『ブループリント』は軟鉄鍛造マッスルバックのため、普通なら『ブループリントT』への移行が多そうだが、米国PINGの『プロトタイプ』表記のアイアンを使う選手で『T』への移行は確認できなかった。そして『S』へ移行したと見られるのが、ティレル・ハットン、サヒス・ティーガラ、バッバ・ワトソン、シーマス・パワー、ホアキン・ニーマン、マッケンジー・ヒューズ、オースティン・エックロートの7人だ。中でも、2013年モデル『S55』を9年近く使ったバッバの移行は衝撃で、他も調べるとマッケンジー・ヒューズは現在も7I〜PWが『S55』で、オースティン・エックロートも先月まで『S55』だった。 さらに、上記7人の移行前のモデルを見ると、ティレル・ハットン(i230)、サヒス・ティーガラ(i210−iBlade−ブループリント)、バッバ・ワトソン(S55)、シーマス・パワー(iBlade−ブループリント)、ホアキン・ニーマン(iBlade)、マッケンジー・ヒューズ(S55)、オースティン・エックロート(S55)と、2016年モデルの『iBlade』ユーザーだった選手も目立つ。 アルミ内蔵と構造は異なるが、『iBlade』の後継は2021年発売の現行作『i59』に継承されている。そして、セキ・ユウティンが『S』に替える前に使用していたのも『i59』だ。まとめると、彫りの深いキャビティになった未発表作『ブループリントS』は、『S55』や『i59』を好む人が移行しやすいと言えるかもしれない。 なお、2019年発売の現行の『ブループリント』の立ち上げにも関わった、ルイ・ウーストハウゼンも4I〜6Iが『プロトタイプ』表記で、これも『ブループリントS』だろうか。その他、トニー・フィナウ、スチュワート・シンク、ハリス・イングリッシュ、スコッティ・ハリントンらは現行の『ブループリント』を継続使用している。

<ゴルフ情報ALBA Net>