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同伴競技者との飛距離差に「コースが違う」 渋野日向子がいま感じる“不足”

<クローガー・クイーンシティ選手権 最終日◇10日◇ケンウッドCC(オハイオ州)◇6515ヤード・パー72>渋野日向子は北米3連戦を終えて、「もう一段階、二段階、自分のレベルを上げないと戦える場所ではない」と厳しい表情で振り返った。オハイオ戦の最終日は2バーディ・3ボギーの「73」でひとつ落とし、トータル4アンダーの36位タイ。この3戦はいずれも予選を通過したが、上位の背中は遠かった。

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「通らないといけない3試合だった」と予選通過は最低ラインで、さらに上位進出を目指した3試合だった。10月以降のアジアシリーズ出場にはポイントランキングを上げる必要があったことから、成績を求め、50位、41位、そして36位と徐々に順位は上昇。それでも「通ったとは言え、結果が出せていないのはすごくもどかしい」とランキングを上げるほどのポイント獲得ならず、反省点がまず先に浮かぶ。この日同組で回ったメル・リード(イングランド)とリュー・ヤン(中国)のビッグドライブから、数十ヤードは後ろで毎ホール打つことになり、「あれだけ置いて行かれるとコースがちがくなる」と、これまでは飛距離アップに言及してこなかった渋野が、「地道に体もつくったりしたい」と飛距離も今後の課題として挙げた。3週間で12ラウンド目となったこの日のプレーでは、「昨日よりも体が少し動いてないかなと思うようなショットが多かった」とショットが暴れ気味。「手が(先に)出てしまって、右にも左にも行くし、非常に残念です」と、これからの試合での予選突破、決勝ラウンドでの上位進出に向けて、体力面の強化も視野に入れる。このままでいけば、ポイントランキングは大会前の72位から大きく変わらない見込み。4戦目の「TOTOジャパンクラシック」を含むアジア4連戦の出場には少し前進したが、上位選手のエントリー状況に委ねることになる。「シードも危ない」と話していた通り、まずは来季のシードを獲得、そして来季に向けて自信をつかむ結果を求めて、終盤戦に入る。(文・高桑均)

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