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ランクトップ浮上で立てた誓い「賞金王を取りにいく」 タフな富士桜を戦い切った金谷拓実が今季2勝目

<フジサンケイクラシック 最終日◇3日◇富士桜カントリー倶楽部(山梨県)◇7424ヤード・パー70>金谷拓実が今季ツアー2勝目を挙げた。トータル8アンダーで2位の片岡尚之に4打差をつけ、アンダーパーがわずか8人という“真のモンスターコース”での激戦を制覇。ウイニングパットを決めた瞬間、「やっと終わった」と肩の荷が下りたほどだ。

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「今年は、調子がいい状態でシーズンに臨めてるし、毎週、優勝のチャンスがある中でプレーできている。今週も落ち着いてプレーができました。複数回優勝するのも、(2020−21年以来)2シーズンぶりなんですね。今年はもっと優勝できる自信もある」難セッティングのなか初日、2日目を「68」、3日目を「69」、最終日が「67」とすべてアンダーパーで回ったのは金谷ただひとり。そして2日目から首位の座を守り抜いた。最終日は最終組で東北福祉大の1学年先輩・片岡とプレー。「本当にミスをしない。ちょっと長いパーパッドが残ってもしっかり決めるし、1つのミスで悪くすることもない。やっぱりすごい」と言わせるほどの圧巻のプレーだった。4日間、「歩くスピード、呼吸の仕方」を注意し集中力をキープ。「どうしても速くなりがちなので。特に、ミスをした後とかは。難しい、プレッシャーがかかった場面では、それを安定させることを意識しながらプレーしてました」。この難コースでアンダーパーを維持し続けた要因を明かす。これで中島啓太を抜き、賞金ランキング1位にも立った。しかし決して簡単に賞金王になれるとは思ってはいない。「賞金ランキングを争ってる選手は、若くて上手な選手が多い。毎週みんな優勝争いをすると思うし、僕も状態がいい。毎試合優勝を目指してやっていきたいなと思います」。自信だけでなく警戒心もしっかり持ち合わせる。「もちろん、賞金王を取りにいく気持ちで」臨んでいく今後のシーズンは、さらに熱い争いになるはず。その中心に立ち、ツアーを盛り上げていく。(文・高木彩音)

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