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ペブルビーチの印象は読み込んだ『黄金のラフ』 三ヶ島かながどん欲に目指す15位フィニッシュ

<全米女子オープン 事前情報◇3日◇ペブルビーチGL(米カリフォルニア州)◇6509ヤード・パー72> コロナ禍で出場枠が降りてきて出場した2020年大会以来、三ヶ島かなは2度目の「全米女子オープン」に臨む。前週の日本ツアーはスキップして、金曜日には現地入り。月曜日までにハーフずつに分けて1ラウンドの練習ラウンドをした。「曲がったら林じゃなくて海(笑)。すぐにサヨナラだから、海外だなーって感じ。めっちゃ気持ちよくプレーできます」と、大舞台を楽しみながら調整を進めている。

三ヶ島かなのインタビューを現地から撮って出し!【動画】

ペブルビーチGLで全米女子オープンが行われるのは今回が初めて。歴史的な1ページを刻む第78回大会でもある。そんななか、プレーオフまでもつれ込んだ日本の最終予選会を突破して出場権を得た。「何度も出たいと思える場所」と話していた大舞台に立つことができた。 西海岸の超名門・ペブルビーチGLの印象は“漫画”だという。「ゴルフを始めてすぐくらいのときに『黄金のラフ』をすごい読み込んでいたんです。最終巻でここで優勝したんですよ」。左に海が走る最終18番で、主人公のティショットが木の裏にべったりついたが、そこからドライバーでドスライスを打って優勝したらしい。実際に自分もコースに立って、「これなんだ!というのを確認しながら練習ラウンドしました(笑)」と、漫画の世界をリアルに体験した。 だが、実際にプレーする側からしてみたら「そんなことはしたくない(笑)」。崖越えの8番なども無理はせず、「おとなしくユーティリティやスプーンで刻みます(笑)」と、ひとつひとつマネジメントを考えながらスコアメイクをしていくつもりだ。 最終予選会から取り入れたヤーデージブックを持たないプレースタイルも、もちろん海外メジャーでも継続。「キャディさんに全部お願いして、わたしは目で全部覚える。ひとホールずつ集中できるように」と、練習ラウンドは1日9ホールのみ。頭をフル回転させていることから「夜9時前には眠くなっちゃう。いい疲れですね」と、難コース攻略にむけて態勢を整えている。 「まずは予選を通りたい。(日本最終予選会で)しんどい思いをしているから、あわよくば15位に入ってシードも欲しい」と、15位以内に与えられる来年の出場権を意識。さらに、「日本の(ポイント)ランキングも良くないから挽回して…とそれも狙っている(笑)」と現在59位でシード圏外のメルセデス・ランキングにも大量ポイントを上積みさせたいところ。どん欲に上を目指していく三ヶ島に、漫画みたいな結末を期待したい。(文・笠井あかり)

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