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小林伸太郎が猛攻10バーディで2位浮上! 女子プロとのコンビは「楽しくできてます」

<長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ 3日目◇1日◇ザ・ノースカントリーゴルフクラブ(北海道)◇7178ヤード・パー72>トータル7アンダー・16位タイからスタートした36歳の小林伸太郎が、ムービングデーに10バーディ・1ダブルボギーの「64」と8つ伸ばし、トップと2打差のトータル15アンダーで一気に2位まで浮上してきた。

昨年も小林伸太郎とタッグを組みました【写真】

「パターを換えてから予選落ちがなくて、上位の成績をキープできている。平均パットのランキングも僕にしては高い。すごくいいです」。5月の「ゴルフパートナー PRO-AMトーナメント」からパターをスコッティ・キャメロンのマレット型センターシャフトに換えてから、すべてトップ30入りで予選落ちはない。好調を維持して今大会を迎えた。昨シーズンの終盤はどん底にいた。小林は昨年10月の「For The Players By The Players」でプロ14年目にしてツアー初優勝。その2週後の「日本オープン」で予選通過したあとは、5試合連続で予選落ちを喫した。「何がいけなかったのか不明確なまま今年に入って」と頭の中は整理できていなかったが、オフにドライバーの飛距離アップや100ヤードの精度、パッティングの修正と、重点的に取り組んだことで、「過去のツアーで最高の滑り出し。やってきたことは間違っていなかったかな」と自信を深めている。この日唯一スコアを落としたのは、ティが前に出されてワンオン可能になった280ヤードの17番パー4。5連続バーディで17番のティイングエリアに立ったが、「この順位で狙う必要もないと思って」とティショットは4番アイアンでフェアウェイに刻んだ。だが、この安全策が裏目に出た。残り107ヤードのセカンドショットは「思ったよりもちょっと地面がやわらかかった」とショートして、グリーン手前の池に入ってしまった。結局、4オン2パットのダブルボギー。それでも小林は「偶然みたいなバーディをいっぱい獲ったので十分です」と笑う。きょうは12番と15番で8メートルを沈めるなど、グリーンの読みもタッチも合っている。その小林の隣にいるのは、昨年の「関西オープン」でもキャディを務めた女子プロの櫻井有希。2013年には賞金ランキング50位でシードを獲っている。「グリーンの読みはお互いプロ同士なので信用しやすい」と小林は話す。また、「普段からゴルフ仲間なので、ワイワイと楽しくできています」と、いい雰囲気で回れている。2年連続優勝が見える位置で最終日を迎えるが、「18ホールは長い道のりなのでまだまだ」と落ち着いている。そして「丁寧にやって、良かったら」と、静かにチャンスをうかがう。(文・下村耕平)

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