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「ここに来て2位を狙っている人はいない」 優勝戦線浮上、笹生優花の静かな闘志

<KPMG全米女子プロゴルフ選手権 3日目◇24日◇バルタスロールGC ローワーC(米ニュージャージー州)◇6621ヤード・パー71> 中盤の3連続を含む6バーディ。2ボギーに1ダブルボギーと出入りは激しいが、2つ伸ばしてトータル2アンダーの8位タイ。笹生優花が2021年の「全米女子オープン」以来となるメジャー大会2勝目を視界に捉えた。

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前半は6番までに2つ落とす苦しい展開ながら、折り返しからエンジン全開。10番で3メートル、11番で2.5メートル、12番で3メートル弱を沈め一気にスコアを戻した。15番でも6メートルのバーディパットを入れて首位に迫ったが、17番パー5、18番パー5ではともにティショットがラフへ。ここでひとつ落としたが、それでも首位とは5打差に踏みとどまった。 「全体的に安定したところがよかったと思います」と、2つ落とした前日の不調からから全体的な底上げに成功。天候も回復しスコアが伸びているなかで、上位争いに加わるに十分な2アンダーには、笑顔も浮かぶ。 周囲もアンダーパーで回る状況も、笹生には関係ない。ラウンド中には自分の位置を気にせず、ただただ楽しんでベストを尽くすだけ。上がってからも順位は見ていなくとも、手応えは感じている。「いつも通りです」と最終日のプレーを前にしても変わることはないが、さすがのメジャーでは気持ちが高ぶる発言も飛び出る。 「ここにきて2位を狙っている人はいない。やることやってチャンスができたら、結果はあとからついてくる」。2年前の快挙以降、勝利から見放されている。待ち焦がれている2勝目へ。全米タイトル2つ目を目指す戦いは残り18ホールだ。(文・高桑均)

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