このエントリーをはてなブックマークに追加

怒濤のバーディラッシュで再浮上 古江彩佳は怒りを力に発奮、徹底のメンタルコントロールは「いま、怒るな」

<KPMG全米女子プロゴルフ選手権 3日目◇24日◇バルタスロールGC ローワーC(米ニュージャージー州)◇6621ヤード・パー71> 『怒っている?』の質問には「インサイドでは」。古江彩佳の表現がおもしろい。淡々とプレーをしているように見えるが、インサイド=内側ではお怒りの時だってある。大会3日目、逆境に立たされる連続ボギーで怒りが沸き起こったが、それを乗り越え終盤5ホールで4バーディ。トータルイーブンパーの18位タイで最終日に進む。

現地から直送 第3Rを終えた古江彩佳のインタビューが届きました【動画】

6番パー4で2打目をバンカーに入れると3打目も寄らずボギー。7番パー5では25メートルに2オンし、「あ、強いな」と思ったと転がりを見送ったイーグルパットがピンの芯に当たりカップ横にピタリ楽々バーディを奪ったが、10番、11番で連続ボギー。一時はトータル4オーバーまで後退した。 「いま、怒るな」と心の中で怒りの感情を抑える。怒ってはいる、でも外には出さない。そこで気持ちを切り替えると、攻勢に出る。終盤は5歩のバーディパットが続き、立て続けに決めた。「最初はパターで苦しんでいたんですけど、最後のほうはしっかり入ってくれてアンダーにつながった」と、満足の後半は最終ラウンドにつながる内容だ。 初日を2アンダー・6位タイで飛び出したが2日目に失速。珍しく崩れたラウンドと、この日の中盤までの自分を乗り越えて再び上位争いへ。「アンダーで回れたらすごくうれしい。上位にも少し食い込めるかな」と昨年の「アムンディ・エビアン選手権」でマークした19位タイという米ツアー本格参戦以降のメジャー最高位も目の前だ。難コースでうまく行かないことも多かった今週。内に溜めてきた怒りを爆発させるファイナルラウンドで、上位を追いかける。(文・高桑均)

<ゴルフ情報ALBA Net>